ニチケイ卒業生の就職体験記

自分が責任を持てること、を探す

有限責任あずさ監査法人 公認会計士 S. Y.

2012年 産業経営学科卒業

国家試験受験準備室で過ごした日々

 私が会計の仕事に興味を持ちはじめたのは、高校生のときでした。親戚に会計士として働く人がいたこともあり、まずは簿記をやってみたいと考えるようになりました。そこで、大学は経済学部を受験することに。中でも、都心に位置するニチケイでは、学内の勉強やサークル活動だけでなく、学外での個々の時間を有意義に過ごせると耳にしました。さらに2年生からゼミが始まると知り、ゼミを通して友達とのつながりを持てそうだなと思い、ニチケイを選びました。
 入学後、1年生から日商簿記の学内講座を受け、秋には2級に合格しました。講座では、会計士の仕事についてお話を聞く機会もありました。今学んでいることが直接生かせる、また勉強した分だけ自信につながるという点に魅力を感じ、憧れを抱くようになったんです。
 公認会計士を目指すと決め、3年生からは大学と専門学校のダブルスクールの生活に。さらに、学内の国家試験受験準備室を利用しました。朝早くから準備室に行って勉強開始。時間になると専門学校へ。大学の授業があるときはそちらへ移動して。授業を終えるとまた準備室に戻り、22:00まで勉強。こんなふうに毎日ひたすら試験勉強に打ち込み、卒業から1年半後に合格を果たしました。今思えば、大学と専門学校がすぐそばにあるという立地の良さ、また朝早くから夜遅くまで集中できる準備室という環境がなければ、あそこまではできなかったように思います。卒業後も準備室を利用できたのは、大きなメリットでした。共通の目標に向かって日々を過ごした準備室の仲間は、今もよき友人です。

働きはじめて実感する、ゼミで培われたもの

 こんなふうに話すと、私の大学生活は試験勉強一色だったように聞こえるかもしれません。でも、ゼミ選びでは、試験対策に重きを置いたゼミではなく、本当に興味のあるゼミに入ることにしました。先生からは「『財務会計論』をテーマにしているが、受験に求められることだけを学ぶわけではない。会計士になるための勉強に専念したいなら、入らないほうがいい」と言われたくらいで。実際の授業は、時事ニュースを会計の視点で分析し、グループごとにプレゼンテーションするというものでした。これは、確かに試験対策にはなりません。でも、会計士として働く現在、このときに培われたコミュニケーション能力やプレゼン力が役立っているのを実感しています。
 ゼミの先生には、勉強以外のことでもお世話になりました。専門学校の先生は、あくまで試験のための知識を授けてくれる存在です。しかし、ゼミの先生には、普段は言えない弱音を聞いていただいたり、学業を超えた相談にものっていただいたり。特に4年生になると、同級生が就職活動を展開する中、試験勉強をする私は友達にも会えず、自分だけが取り残されてしまうような気持ちになることも。そんなとき、周囲の状況をこまめに知らせてくれたのも先生でした。

どんな道を拓くのも、まずは最初の一歩から

 公認会計士の試験に合格後、就職活動をスタート。説明会や面接は、これから一緒に仕事をするかもしれない方々と接する機会ですから、自分を偽らず、正直に表現することを心掛けました。仕事をしてお金をもらうというのは、責任を持つということです。「なんとなく」で就いた仕事では、自分自身が苦しくなってしまいます。就職活動では、「どんなことなら自分は責任を持てるのか」という視点で仕事を探すといいかもしれません。
 会計とは、企業のさまざまな活動を、業種や職種、言葉を超えた「数字」として可視化することが醍醐味。スキルアップには、常に知識を収集し、アップデートすることが必要不可欠です。また、現在働く監査法人では、数人のチームで企業を受け持ち、役割分担をしながら一つのゴールを目指しています。チームのメンバーと、さらには経験豊富な企業の経理の方々と、コミュニケーションを図りながら取り組まなくてはなりません。そのため、社会人となった今も、日々の勉強は続いています。
 私はこうして会計の道に進みましたが、そもそも経済学は「幅」のある学問です。そして、ニチケイは、どんな道を選んでも応援してくれる大学です。可能性が無限に広がる環境。それを無駄にしないためには、やりたいと思ったことはどんなことでもすぐに行動に移すことです。やってみて違ったら、やめればいい。勉強でも、留学でも、プライベートな活動でも、まずは一歩踏み出すこと。それが、長いようで一瞬で終わってしまう大学生活を充実したものにし、また卒業後の道を切り拓く鍵になると思います。

Profile

産業経営学科卒業
会計・ファイナンスプログラム専攻
古庄修ゼミ所属

2017年春にインタビューしました。
関連リンク

→資格取得
→学外講座
→国家試験受験準備室