経済科学研究所 所長からのメッセージ

 経済科学研究所では、1944年の設立以来70年以上の永きにわたり、理論経済学、経済学説・経済思想、経済統計、経済政策、財政・公共政策、金融ファイナンス、経済史などの多岐にわたる分野で研究を行って参りました。また、本学部は経済学科以外にも産業経営学科を有しており、研究内容は経済学の分野のみならず、経営学、商学、会計学の分野にまで及んでおります。このような幅広い研究分野を網羅していることは、本研究所の特色であり、強みでもあります。その結果、広範囲の分野にわたり、学術的に価値の高い数多くの研究成果を発信して参りました。

 本研究所の取り組みとして、これまで毎年2つの共同研究プロジェクトを実施し、学内外(諸外国の研究者を含む)の研究者による共同研究を進めてきました。これらのプロジェクトの研究成果は、学内における研究会だけでなく、国際学会や全国規模による学会での研究報告等によって広く公表されております。また、成果論文として、本研究所の機関誌である経済科学研究所『紀要』に掲載し、他にも、学外から大学関係者等の有識者を講師として招き、公開講演会・研究会などを開催し、これらの研究報告内容は『経科研レポート』として刊行されております。また、本学教員の研究や学外研究者との共同研究の機会として、ワーキング・ペーパーの発行も随時行っており、これらすべての出版物は、本研究所のWeb siteを通じて閲覧可能となっております。

 本研究所は今後も最先端の研究を推進することで、国内だけでなく諸外国の研究機関や研究者等との共同研究を奨励し、研究会、ワークショップや国際シンポジウムの開催等を実施する予定です。また一方、民間企業等との産学連携も推進し、委託研究・共同研究を広く募集して参りたいと思います。

 この伝統ある経済科学研究所における研究活動の発展と活性化のため、皆さまのご支援・ご協力、研究活動へ参加をお願い申し上げます。本研究所が学術的な貢献とともに社会的使命を果たすことができるよう願います。

日本大学経済学部経済科学研究所
所長 酒巻 俊之