公共活動でいかに自由を守るか

テーマ
財政と公共経済学

川出ゼミ

分類
専門研究>経済学科>経済政策プログラム 専門研究>金融公共経済学科>公共経済プログラム
担当教員
川出 真清 Masumi KAWADE
ゼミサイト
https://sites.google.com/site/kawademsemi/
ゼミの内容
  • お金の流れ
  • 地域
  • 社会の仕組み
  • 福祉・労働
  • 経済の仕組み
ゼミの特徴
  • じっくり研究型
  • グループワーク型

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

経済活動では、誰もが商品を買うか買わないかを自由に決められるように、自由な活動を最も重視しています。一方で政府は、納税を義務とし、社会保障制度に強制的に加入させるような力を持った特別な存在です。その強制力が人々に恩恵を与える場合もありますが、暴走して自由を破壊するようなこともあります。そうしたことが起きないよう、民主主義的なプロセスがけん制しています。

この民主主義的なプロセスが経済活動にとって望ましい判断をしているかどうかというと、必ずしもそうではありません。当ゼミでは政府による経済活動が経済学的に望ましいものか、また逆に経済学的に正しいことが民主主義的に受け入れられるかについて議論し、研究しています。

Q. ゼミの様子は?

公共経済学に関するグループ研究を、発表・質問・反論・司会といった役割を輪番で割り当てて議論しています。発表内容に対して、好意的かつ建設的な質問をする立場、否定的かつ破壊的な反論をする立場、発表者と質問者の間を調整する司会を担当することで、否定的な意見まで織り込んだ注意深い発表、発表者の意見に対する質問者としての立ち居振る舞い、発表者としての質問者への即興的な応答方法を磨いています。

Q. ゼミの特徴は?

ゼミ内部の議論やゼミ運営に民主主義的な要素を取り入れ、協力することの重要性や困難さを学んでいます。発表や質問、反論が充実している場合には周囲から感嘆の声が漏れることもありますし、不十分であると、やじが飛ぶこともあります。課外活動も協力が円滑に進むと、外部インタビューや学内ゼミナール大会が活発に行われますが、うまく進まないときは、協力の望ましいあり方を皆で考え直します。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例
  • 日本の社会保障と税の未来
  • 国民年金第3号被保険者制度について
  • 日本の国債の償還方法について
  • 横浜市の教育予算とその取り組みについて
  • 環境税における効果と今後の課題
  • ゆるキャラによる地域PR
  • 日本の財政の改革を -21世紀の資本の理論を用いた提案

1年間の主なイベントスケジュール

05月 新年度懇親会
06月 外部見学
08月 前期試験終了懇親会
09月 夏合宿(研究報告や外部インタビューなど)
10月 ゼミナール大会
11月 外部見学
11月 三崎祭でゼミ紹介
12月 入室試験・新ゼミ生歓迎会
02月 卒業生送別会
03月 卒業合宿(地域経済視察)

OB・OGの就職業界TOP3

金融業(銀行・信用金庫・証券など)
製造業(食品・衣料品・自動車・薬品などのメーカー)
公務(省庁・地方自治体・警察・消防など)

学生へのメッセージ

公共活動は、強制という自由と相対する道具を使って、自由な経済活動を充実させようとする逆説的な活動です。ゼミは自由度が高いですが、惰性で取り組めばゼミ活動は停滞しますし、逆に積極的になり過ぎるとゼミ生から不満が出ます。困難も多いですが、それぞれの個性を生かした適度な積極性をもって、ゼミ活動、大学生活を一緒に取り組んでゆきましょう。自分とは異なる意見を持つ人々と協力することから多くのことを学べるはずです。

研究成果

日本の財政状況は諸外国に比べて、非常に悪化しています。一方で、それらを改善する取り組みは、民主主義過程で正しく進められている状況にはありません。そこには、税制改革による所得格差への影響や、世代間格差に見られる社会保障制度のような公的整備の不備、公的支出の効率性への疑念など、さまざまな政府活動への不満が影響している面が否めません。私はそれらの不満が経済学的に正しいかどうか、またそれが正しい場合にはどのように改善すべきかなどについて、統計などを用いながら研究しています。民主主義的な判断が経済学の提言する経済合理性と共存できる道を見つけたいと思っています。

→日本大学 研究情報データベース


夏の見学、法務省にて

ゼミナール大会にて