労働の諸問題に向き合う

テーマ
労働経済論

村上ゼミ

分類
専門研究>経済学科>福祉・労働プログラム
担当教員
村上 英吾 Eigo MURAKAMI
ゼミサイト
http://murasemi.com/
ゼミの内容
  • グローバルな課題
  • 社会の仕組み
  • 福祉・労働
  • 経済の仕組み
ゼミの特徴
  • じっくり研究型
  • フィールドワーク重視

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

当ゼミでは、人々の働き方・働かされ方・働けない人々(失業者)に関する諸問題と、その対策について研究しています。

近年の日本では、働く人にとって厳しい時代が続いてきました。長時間労働を余儀なくされ、強いストレスを受け、心と体の健康を悪化させてしまう人がいるのと同時に、失業者が増加し、働く人の間で労働条件の格差が拡大し、働いてもなお貧困である「ワーキングプア」状態にある人々が増加したことが注目さています。また、働きたいけれど、家事や育児、介護などのために仕事を続けられない人もいます。これらの問題が、当事者だけでなく社会全体に与える影響を考慮しながら、より良い働き方を実現するにはどうしたらいいかについて考えます。

Q. ゼミの様子は?

2年生では、現代日本の労働問題に関わる基本的な文献を読みます。各自担当箇所について報告した上で論点を提示し、皆で議論することを通じて、労働経済に関する基本的な知識と専門的な文献を読む力を身に付けます。また、労働問題に関わらず、広く経済ニュースについても議論する場を設けています。これにより、現代の経済の動きについても把握していきます。

3年生では、ゼミ生の希望により具体的なテーマを決めて研究します。これまでに、非正規雇用の待遇改善、女性の就業継続、コンピューター技術が働き方に与える影響、若者の雇用問題、高齢者雇用をめぐる問題と対策、現代の貧困、ベーシックインカムなどのテーマを扱ってきました。

Q. ゼミの特徴は?

通常のゼミの他に、1人1冊本を読んで書評を書いたり、労働の現場を見学したり、他大学のゼミと学習交流したり、いろいろな活動を行っています。当ゼミの特徴は、ただ文献を読んだり、議論したりするだけでなく、学習の成果を「作品」に仕上げるという点です。ゼミ活動の成果は、毎年「ゼミ白書」という報告書にまとめています。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

ほとんどのゼミ生は、「現代日本の雇用問題」をテーマに卒業論文を執筆します。「長時間労働や過労死・過労自殺の実態と対策」や「転職の実態と対策」について、また「非正規雇用の待遇改善策」「女性が働きやすい職場」について取り上げるケースが多いです。その他に「大学生の貧困観」や「障害者雇用」、「スポーツ選手の労働市場やセカンドキャリア」などをテーマにしたゼミ生もいます。

1年間の主なイベントスケジュール

04月 新ゼミ生歓迎会
08月 夏合宿(2・3年生)
10月 ゼミナール討論会・就活報告会
02月 春合宿(2年生)・卒論報告会
03月 卒業生送別会

OB・OGの就職業界TOP3

金融業(銀行・信用金庫・証券など)
保険業(保険・共済組合など)
流通業(商社・百貨店・量販店など)

学生へのメッセージ

私たちのゼミでは、和気あいあいと議論しながら学習しています。皆の前で発言するのが苦手でも構いません。うまく話せなくてもいいので、一生懸命議論に参加しようとする意欲を大事にしてほしいと思っています。また、他のゼミと共に討論会も行うので、皆で協力して研究課題に取り組むことが求められます。労働問題に対して強い関心を持ち、仲間と協調しながら、ゼミ活動へ積極的に参加してくれることを期待しています。

研究成果

労働市場の中でも周辺的な位置にある人々の雇用や生活の実態について研究しています。例えば、ホームレス状態にある人たちの仕事や生活、「自立」支援政策の効果、ネットカフェ生活社の実態、「派遣切り」にあった人々の実態、外国人技能実習生の就業実態などについて、主として聞き取り調査を実施して明らかにしてきました。また、生活保護費や最低賃金に関わる最低生活費の水準がどのくらいなのかについて、他の研究者と共に家計調査を実施したり、公的統計を分析したりして検討してきました。

→日本大学 研究情報データベース


工場見学の様子


2016年の夏合宿にて