スペインの多様性に学ぶ

テーマ
スペインの言語と社会:多言語・多民族の国

徳永ゼミ

分類
教養研究
担当教員
徳永 志織 Shiori TOKUNAGA
ゼミの内容
  • 人の思考・感情・行動
  • 地域
  • 文化
  • 歴史
  • 言語
ゼミの特徴
  • じっくり研究型
  • グループワーク型

Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

「経済大国」に興味が集中する日本では、スペインについてのニュースが報道されることはほとんどありません。スペインが多言語国家であり、それぞれの地域が特有の文化を持ち、またそれぞれの地域に住む人々の考え方も異なる、ということは、日本ではあまり知られていないことだと思います。

当ゼミでは、スペインの多様性に目を向け、研究しています。多言語・多民族国家について考えることをきっかけに、「単一民族であり、単一言語を用いる」とされている私たち日本人についても、本当にそうなのかを改めて検証していきます。

Q. ゼミの様子は?

人数が少ないので、自由に思ったことを発言できる雰囲気です。「人前で発表するのは苦手」という学生でも、自由に自分の意見が言えるようになります。スペインは自己主張の国です。

Q. ゼミの特徴は?

スペイン料理店巡り、セルバンテス文化センターの見学など、「日本の中のスペイン」に注目して課外活動を行っています。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

カタルーニャにおける言語政策・スペイン憲法・ZARAの経営戦略・「リーガ・エスパニョーラ」など、硬軟さまざまです。派遣交換留学でコルドバ大学に留学していた卒業生は、研究論文もスペイン語で書きました。

1年間の主なイベントスケジュール

04〜05月 新ゼミ生歓迎会(スペイン料理店で)
07〜08月 前期打ち上げ
02〜03月 卒業生送別会(スペイン料理店で)

その他、スペイン関係の美術展・映画などの鑑賞、スペイン政府により各国に設立されたセルバンテス文化センター(市ヶ谷)の見学・合宿など、年度ごとにさまざまなイベントを企画しています。

OB・OGの就職業界TOP3

金融業(銀行・信用金庫・証券など)
運輸業(鉄道・旅行・運送など)
サービス事業(税理士・会計士・コンサルティングなど)

取得者の多い資格

  • スペイン語検定(西検)

学生へのメッセージ

私の専門は言語学です。もともと英文科で英語学を専攻していましたが、子どものころに見たスペイン映画、そして真っ青なマドリードの空を忘れることができず、大学院で専攻を英語からスペイン語に変更しました。

スペイン語を専攻してみると、「青い空」だけでは解決できない、さまざまな問題があることがわかりました。また、スペインの多様性、人々の考え方に触れることにより、なぜ自分がこんなにスペインに引かれるのか、ということがだんだんとわかってきました。

日本で簡単に得られる情報は、アングロサクソン系の国々、ドイツ・フランスといったEUの経済大国、もしくはアジアの近隣諸国である中国・韓国についてがほとんどです。しかし、世界にそれらの国々だけが存在しているわけではない……そう思うと、日本の報道のあり方に疑問を感じることが多々ありました。「型にはめられた考え方」を押し付けられることが大嫌いだったことが、私をスペイン、そしてスペイン語学に近づけたのかもしれません。「なんでこんな考え方をしないといけないの?」といろいろなことに息苦しさを感じている学生に、スペインの多様性に触れてもらいたいと思っています。専門ゼミとの並行履修も大歓迎です。

研究成果

スペイン語と日本語の対照研究を行っています。これまでは語彙研究という言語学の狭い枠組みでの論文発表がほとんどでしたが、これからは狭義の言語学にとどまることなく、例えば社会と言語といった、言語学と切り離せない近隣分野から見た言語について研究していきたいと思います。また、初学者向けの入門書を多く出版しています。

→日本大学 研究情報データベース
Eメール tokunaga.shiori@nihon-u.ac.jp