Seminar
ゼミナール
嶋田ゼミ
テーマ
都市の生物多様性
分類
教養研究
担当教員
嶋田 大輔 Daisuke SHIMADA
ゼミの内容
環境
都市
地域
ゼミの特徴
グループワーク型
フィールドワーク重視
Q. ゼミではどんなことを研究していますか?

「経済学部と生物学に何の関係があるのか?」と思われる方が多いかもしれません。しかし、人間の経済活動に不可欠な資源の大部分は、生物そのものか過去に生物が作ったものです。生物や環境を保護することは慈善活動などではなく、国家が公金を投入する価値のある経済活動なのです。

令和7年度から開講する本ゼミナールでは、都会のわずかな生息環境に見られる意外に豊かな生物多様性に着目し、まずはどの環境に何がいるかを解明することから始めようと思います。将来的には同地点での生物相の変遷を追うことによって、人間活動が生物多様性をどう変えるか、あるいは変えないのかを解明していきたいと思います。

Q. ゼミの特徴は?

生物はその系統(血縁)に基づいて非常に多くの分類群に細分されているため、各人が1つの分類群を担当してお互いに成果発表しあうことを繰り返し、フィールドワーク・グループワーク・文献調査・発表といった研究活動の基本をしっかり学べるようにしたいと思います。

これまでの卒業論文・研究論文のテーマ例

令和7年から開講するゼミナールのため、まだありません。

1年間の主なイベントスケジュール

現時点では未定ですが、以下の2つを予定しています。

8月ゼミ合宿(海か山で泊りがけ調査)
随時日帰りフィールドワーク(生物採集・調査)
学生へのメッセージ

本ゼミナールは近年やたらと叫ばれる「生物多様性」とは実際にどういうものか、本当に都会には生物がいないのか、身をもって知る機会となり得ます。将来、環境保護や環境政策に関わる学生もいるでしょう。すぐに目につく哺乳類や鳥だけが生物ではありません。予想外の豊富さで生態系を支える小さな虫たちについて、ともに学んでみませんか。

研究成果

海岸や海底の泥を顕微鏡でのぞいて微小な虫を探し、どんな環境にどれだけの種類がいるかを調査してきました。主な研究対象は線形動物(センチュウ)という虫ですが、クマムシ、マッドドラゴン(トゲカワムシ)、タナイスといったあまり知られていない小さな虫たちにも関心があります。一度も生物調査が行われたことのない海岸は日本国内ですら無数にあり、未記載種(いわゆる新種)の方が多く見つかるほどです。それらを地道に調べて発表することで、日本の生物相の解明を進めています。

研究手法としては顕微鏡観察だけでなく、DNA鑑定や遺伝子に基づく進化の推定なども実施してきました。また、南極や深海といった調査困難な場所の生物相も、他の研究者との共同研究として調査しています。近年は寄生虫の研究にも手を広げ、珍しい海産ハリガネムシなどを報告しました。

令和7年から開講するゼミナールのため、まだありません。

© Nihon University College of Economics All rights reserved.