日本大学経済学部案内2023
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●▶ 金融論国内外のニュースを取り上げ、“金融”のイロハを学びます。金融論とは、お金の役割や、家計・企業・政府などの間をどのようにお金が流通するのかを理解した上で、無駄のない効率的な資金循環のあり方を考える学問です。近年の日本経済や世界経済においても、暗号通貨の登場、企業間のM&A、デフレ経済下における非伝統的な金融政策などニュースになったテーマがたくさんあります。授業では、オリジナルの講義資料を使って、こうしたニュースをタイムリーに紹介しながら、その背景を丁寧に解説し、経済学的な考え方を身につけていきます。●▶ 公共経済学国と国民のバランスの良い社会づくりを学びます。ある商品を買うかどうかは個人の自由です。しかし税金を払うかどうかを個人の判断に任せると誰も払いたがらないので、「税金は必ず払いなさい」と、自由を制限する必要が生じます。ただ、国民は自由を制限されると不満が生まれて、経済が停滞します。税収と自由という、両者の利害を調整して決着をつけなければなりません。このように、お互い(国と国民)が納得できる合意点を探り、「どのように自由を制約してルールを作っていくか」を学ぶのが公共経済学です。川出 真清 教授豊福 建太 教授たとえば道路整備にしても、環境問題だけでなく、新しい道路によって地価が上昇して固定資産税が上がるから反対する人もいます。何か物事を進める際には目的以外のさまざまな副作用が生じます。利害が衝突する両者をどう納得させ、解決策を導き出すか。その手腕を身につけてください。〈研究テーマ〉 財政による世代間と世代内の配分のあり方に関する研究経済学を勉強することは、社会を俯瞰的に見る眼を養います。それは社会で活躍するために不可欠な能力です。いま現在、将来のビジョンが明確な人は、経済学を学ぶことでその目標に近づけますし、将来やりたいことがわからない人も社会の多様な問題を考察することで、目標が必ず見つかります。〈研究テーマ〉 銀行行動、貨幣経済学25PICK UP 授業 ※科目名の表記は、2021年度までのカリキュラムであり、現行のカリキュラムと一致していない場合があります。

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