講義名 基礎統計　≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日･時限 火３
単位数 4

担当教員
氏名
比佐　章一

学習目標(到達目標) 　統計学の基本的概念である確率の概念の理解、および統計で用いる基本的な確率分布の性質、中心極限定理に対する正しい理解とその応用をマスターすること。さらに区間推定や仮説検定の手法を学ぶ。
授業概要(教育目的) 近年のコンピュータ技術の発展に伴い，個人の保有するPCでも，手軽に統 計調査が行えるようになっている。しかし正しい分析手法を知らないと，間違った結論を導く可能性がある。本講義では，統計調査に関する基本的な考え方を解説しながら、収集されたデータに対して，必要な情報をどのように獲得するか，また推測された内容に対し，いかなる信頼性を置けるのかを知ることを，重大な 課題とする。そしてこれから学ぶ専門科目において必要となる、データ解析の基本知識を学ぶ。
授業計画表
 
回項目内容
第1回統計学の意義について統計学において何を行うのかというおもな概要を解説
第2回統計処理（１）･･･資料の整理・度数分布分布という概念に基づく母集団の特徴を捉える方法を解説
第3回統計処理（２）･･･基本統計値基本統計量にもとづく母集団の特徴を捉える方法を解説
第4回統計の基本概念（１）･･･確率分布確率と分布の概念を解説
第5回統計の基本概念（２）･･分布の特性確率という概念をどのように分布へとあてはめるかを解説
第6回統計の基本概念（３）･･正規分布と確率計算正規分布とは何かを解説
第7回母集団と標本（１）・・・任意標本／正規母集団


標本データの扱い
第8回母集団と標本（２）・・・中心極限定理中心極限定理の解説
第9回推定と検定（１）・・・基本概念（点推定法, 区間推定, 仮説検定）推定と検定の基本概念の解説
第10回推定と検定（２）・・・母平均の推定、t分布

正規母集団の母平均の推定方法の解説
第11回推定と検定（３）・・・母平均の検定正規母集団の母平均の検定方法の解説
第12回正規分布の応用例(1)

中心極限定理の応用について解説
第13回正規分布の応用例(2)
金融データの特徴と正規分布の関係
第14回正規分布の応用例(3)ブラック=ショールズ方程式と正規分布
第15回第1～14回目の復習第1～14回目の復習
第16回母集団の推測（１）・・・検定方法と検定の誤り仮説検定の方法と検定の誤りについての解説
第17回母集団の推測（２）･･･母分散の推定とカイ二乗分布母分散の推定方法についての解説
第18回母集団の推測（３）・・・母分散の検定母分散の検定方法についての解説
第19回母集団の推測（４）・・・母比率の推定と検定母比率の推定と中心極限定理
第20回相関と回帰（１）・・・相関の分類相関の分類についての解説
第21回相関と回帰（２）・・・相関の検定相関の検定についての解説
第22回相関と回帰（３）・・・単回帰モデル単回帰モデルについての解説
第23回相関と回帰（４）・・・回帰モデルの特徴回帰モデルの特徴（BLUEなど）についての解説
第24回相関と回帰（５）・・・回帰の精度回帰の精度についての解説
第25回相関と回帰（６）・・・重回帰モデル重回帰モデルの方法についての解説
第26回相関と回帰（７）・・・回帰分析と応用I実際のデータによる回帰分析についての解説(データの入手方法など)
第27回相関と回帰（８）・・・回帰分析と応用II実際のデータによる回帰分析についての解説(エクセルを使ったデータ分析の方法)
第28回分散分析（１）　一元配置分散分析一元配置分散分析の方法について解説
第29回分散分析（２）　二元配置分散分析二元配置分散分析の方法について解説
第30回１６回から２９回までの復習１６回から２９回までの復習
授業形式 基本的には、講義形式による授業を実施。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
（出席） 		その他 合計
0% 60% 30% 10% 0% 100%
テキスト 『新・基礎から学ぶ統計学』　梓出版社　著:　大澤秀雄
事前学習の内容など，学生へのメッセージ 基本的に，単位を獲得するには，毎回こまめに授業をうけることが必 要である。ただし欠席をするに十分な理由がある場合は，それを考慮するので，きちんと前もって相談をしていただきたい。また私語は，まじめに講義を受けて いる人の迷惑になるので厳禁。また難しい数学の知識は不要である。むしろExcelなどの簡単な統計ソフトがつかえるほうがよい。