回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 法とは何か | 1年間の授業方針の説明、および、社会における法の必要性について説明する。 |
第2回 | 法の目的 | 法の主要な目的,すなわち正義・合目的性・法的安定性とはどういうことかについて説明する。 |
第3回 | 法の社会的機能 | 法は我々の社会でどのような機能を果たすのか、伝統的な機能に加え、現在注目されている機能についても説明する。 |
第4回 | 法とその隣接領域 | 法と密接に関連する領域である,道徳・慣習・政治・経済とのかかわりについて説明する。 |
第5回 | 法源① | 裁判の基準や根拠となる法源のうち,成文法に分類されるものの特徴,およびどのようなものがあるかについて説明する。 |
第6回 | 法源② | 裁判の基準や根拠となる法源のうち,不文法に分類されるものの特徴,およびどのようなものがあるかについて説明する。 |
第7回 | 法の分類① | 法の分類方法のうち,公法・私法・社会法と実体法・手続法の分類について説明する。 |
第8回 | 法の分類② | 法の分類方法のうち,強行法・任意法,一般法・特別法および固有法・継受法の分類について説明する。 |
第9回 | 法の効力根拠 | なぜ法は,我々の社会生活を規制するのか,そしてなぜ我々は,法に従うのか,その根拠について説明する。 |
第10回 | 法の効力範囲 | 法の階層的効力,法の時間的・場所的・人的効力範囲について説明する。 |
第11回 | 権利の分類① | 各種の権利のうち公権に分類されるもの,および私権に分類されるもののうち,人格権・身分権の内容について説明する。 |
第12回 | 権利の分類② | 各種の権利のうち,私権に分類されるものの中で財産権,支配権,請求権,形成権,抗弁権の内容について説明する。 |
第13回 | 権利の分類③ | 各種の権利のうち,社会権に分類されるものの内容について説明する。 |
第14回 | 権利の行使と濫用 | 権利者はどのように権利を行使しなければならないか,そして,一見権利行使のように見えるが実質的に権利行使と言えない権利の濫用について具体例を挙げながら説明する。 |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ。 |
第16回 | 義務 | 義務とはどういうことか,権利と義務の関係,義務の分類方法について説明する。 |
第17回 | 法と裁判 | 法システムの中枢的位置を占めるのが裁判制度であるが,日本の裁判制度はどのようになっているのかについて説明する。 |
第18回 | 裁判の特質 | 裁判制度は,重要な法的紛争解決手段であるが,いろいろな制約原理があるためシステム自体に限界がある。それらが,一体どういうことなのかについて説明する。 |
第19回 | 事実の認定 | 裁判の中で法的事実を認定するにはどのような方法で行うのか,また諸般の事情で事実認定が困難・不可能な場合,法はどのようにして事実認定を行うのかについて説明する。 |
第20回 | 法解釈の意義 | 認定された事実に法を適用して解決を導くためには,法の内容を事実に即して具体化する,法解釈という作業が不可欠であるが,なぜ法解釈が必要なのか,そして誰が解釈をおこなうのかについて説明する。 |
第21回 | 法解釈の技法 | 法解釈の具体的技法について,具体例を挙げながら説明する。 |
第22回 | 刑法の基本的な考え方 | 刑法の基本原則である罪刑法定主義について,その意義および各種派生原則について説明する。 |
第23回 | 刑罰の本質 | 日本の刑法にはどのような刑罰が法定されているのか,そして犯罪行為に対して何のために刑罰が科せられるのかについて説明する。 |
第24回 | 刑法の機能 | 刑法をはじめとする各種の刑罰法規が我々の社会生活に果たす機能はどのようなものであるかについて説明する。 |
第25回 | 犯罪論 | 犯罪の成立要件・故意と過失・既遂と未遂・共犯関係について具体的な内容を説明する。 |
第26回 | 刑事裁判手続の進め方① | 刑事裁判手続の基本原則と一般的な刑事裁判手続の概要のうち、捜査と公訴の提起について説明する。 |
第27回 | 刑事裁判手続の進め方② | 刑事裁判手続の基本原則と一般的な刑事裁判手続の概要のうち、公判と刑の執行について説明する。 |
第28回 | 裁判員制度 | 一般市民が刑事裁判に参加する裁判員制度について,制度の目的・内容・問題点について説明する。 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ。 |
第30回 | まとめ | まとめ。 |