講義名 社会学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 木3
単位数 4

担当教員
氏名
田島 恵美

学習目標(到達目標)  現代日本の社会集団(家族、地域、学校、会社等)について、その成り立ちおよび今日の状況を社会学的な視点で説明できる。
 現代の社会集団におけるすう勢を説明できる。
 さらに「社会」の少数派の在り方を検討することで、「社会」が自分とは異なる「他者」から成り立っていることを、具体的に説明できる。
 それによって「社会」における「自分」の位置づけを社会学的な視点で客観的に把握できるようにする。
授業概要(教育目的) まず社会学の歴史、基本的概念を俯瞰したのち、「家族」「地域社会」「学校」「会社」など社会集団についてくわしく見ていく。そこでは、日本の過去の状況から、今日の状況に至る流れを社会学的に説明していく。
 その後、環境問題や児童虐待など社会問題といわれるものを取り上げ、問題の中身だけでなく、なぜ問題とされるようになったのかもみていく。
 その過程で、自分が当たり前だと感じている自身の状況が社会学的に捉えられるようにしていきたい。
授業計画表
 
項目内容
第1回社会学とは






社会学とはどのような学問かを概説し、あわせて授業の進め方を説明する
第2回社会学の歴史と基本的な概念1.社会学成立の歴史的背景をみる
2.社会学初期の研究者を4人挙げ、社会学的な見方の特徴を説明する
3.社会学における「人間」「社会」についての基本的な概念を説明する
第3回家族1
1.社会学における「家族」の捉え方を説明する
2.家族を分析する際の類型を説明する
第4回家族2
日本における「家族」を、類型で捉える
戦前の家族及び戦後の家族についてそれぞれ説明する
第5回家族3日本の家族の移り変わりの理由を説明する
第6回家族41.国際的にみた家族の変化の傾向を日本のものと比較する
2.今後の家族について考察する
第7回地域社会1

1.地域社会について、都市社会学の知見を紹介する
2.都市化について説明する
第8回地域社会21.地域社会の変化について説明する
2.今後の地域社会について考察する
第9回学校11.学校の社会史を説明する
2.戦前の学校制度を説明する
第10回学校2戦後の社会情勢の変化とそれに伴う学校の変化を跡付ける
第11回学校3学校の変化に伴い発生してきた問題を検討する
第12回会社11.会社・企業の社会史を簡単にまとめる
2.戦前における会社の特徴を説明する
第13回会社21.戦後日本の会社の特質を説明する
2.日本的雇用慣行の変化を説明する
第14回会社3近年の会社における人事管理の特質や、企業の問題行動について説明する
第15回中間のまとめまとめ
第16回階級と階層1.階級と階層の基本的概念を説明する
2.階層と移動についての社会学的知見を説明する
3.階層と格差の拡大について説明する
第17回ジェンダー11.ジェンダーの概念を説明する
2.性別分業について説明する
第18回ジェンダー2日本での女性の労働状況について説明する
第19回宗教と若者1.宗教についての社会学的な見方を説明する
2.現代日本の宗教と若者について説明する
第20回社会構築主義と社会学1.社会問題の社会学について説明する
2.科学社会学が明らかにしようとしたことを説明する
3.社会構築主義について説明する
第21回環境問題1世界の環境問題の社会史を概観する
第22回環境問題2日本の環境問題の社会史を概観する
第23回環境問題3地球温暖化問題が問題とされていくプロセスを概観する
第24回環境問題4地球温暖化問題における社会的な解決の方法を検討する
第25回環境問題5日本の原子力発電の受容過程を概観する
第26回環境問題6原子力発電をめぐる社会的制度、状況を説明する
第27回環境問題7安全基準値の形成における社会集団の関わりを検討する
第28回児童虐待問題1児童虐待問題の推移を概観する
第29回児童虐待問題2児童虐待への構築主義的アプローチを説明する
第30回まとめまとめ
授業形式 新聞記事や、統計資料、映像資料などを参照しながら、講義を進める。講義終了時に、リアクションペーパーを提出してもらい、次の講義時に前回の理解が不足していた点の補足を行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
70% 0% 0% 10% 20% 100%
テキスト 特になし
オフィスアワー(授業相談) 授業の前20分間は、本館2階講師室にて対応します。
本授業終了後は、教室で質問に応じます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 一方的な講義にならないように、リアクションペーパーなどで疑問点を明らかにしたり、内容についての要望をくみ上げたりしたいと考えています。授業時の私語は、慎んでいただきたいと思います。 
出席については、人数により、取り方を決定します。(人数が多い場合は、要望等はエコリンクを通してのアンケートという形をとる場合があります。)