講義名 映像文化論 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金5
単位数 2

担当教員
氏名
志村 三代子

学習目標(到達目標) 戦後の「日本」の表象を中心としたハリウッド映画の特徴を学ぶことによって、アメリカ文化に潜在する人種偏見と、ハリウッド映画にかんする多角的な視点を獲得する。
授業概要(教育目的) ハリウッド映画の中の〈日本〉のイメージを時系列に見ていくことによって、ゲイシャ、サムライといったステレオタイプの映画への伝播と流通のありようを検証していく。具体的には、①日本の敗戦と経済復興②80年代の日米経済摩擦③現代、に分類し、その時代に顕在化された〈日本〉のイメージを概観する。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション戦後の日米関係とハリウッド映画界について
第2回戦後の雪解け『東京ジョー』(1949)『東京ファイル212』(1951)の上映、友好国としての日本、反共のイメージについて
第3回「蝶々夫人」現象『蝶々夫人』(1915、1932、1955)の上映、「蝶々夫人」のイメージについて
第4回日米合作映画①『東は東』(1952)『東京暗黒街 竹の家』(1955)の上映、女優・李香蘭/山口淑子/シャーリー・ヤマグチについて
第5回日米合作映画②『八月十五夜の茶屋』(1956)の上映、占領下の沖縄表象について
第6回日米合作映画③『サヨナラ』(1957)の上映、戦後の異人種間恋愛の表象について
第7回サムライのイメージ『ザ・ヤクザ』(1974)の上映、サムライのイメージについて
第8回日米経済摩擦期①『ブラック・レイン』(1989)の上映、俳優・松田優作について
第9回日米経済摩擦期②『ミスター・ベースボール』(1992)の上映、ニッポン株式会社とスポーツ精神の表象について
第10回ふたつの『ガン・ホー』日本人をまなざすアメリカ:1943年と1986年『ガンホー』(1943、1986)の上映、同タイトルの映画をめぐる差異について
第11回作家研究:スティーブン・スピルバーグ『太陽の帝国』(1987)の上映、スティーブン・スピルバーグが描いた日本,中国,イギリス,アメリカ
第12回作家研究:ソフィア・コッポラ『ロスト・イン・トランスレーション』(2004)の上映、ソフィア・コッポラが見た日本
第13回作家研究:クリント・イーストウッド『硫黄島からの手紙』(2006)の上映、クリント・イーストウッドの戦争観,ハリウッド映画における日本人表象の総括
第14回理解度の確認要点のまとめ
第15回まとめまとめ
授業形式 映画作品の上映と解説を中心とした講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
70% 0% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 30分以上の遅刻は欠席扱いとします。
テキスト 授業時にプリントを配布します。
参考文献 授業時に指示します。
オフィスアワー(授業相談) 本授業終了後、本館二階講師室にて20分間は対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 毎時間、映画を上映するため、遅刻、私語は厳禁です。