講義名 美術史 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水3
単位数 2

担当教員
氏名
礒野 秀和

学習目標(到達目標) 旧石器時代から20世紀にいたる膨大なヨーロッパ美術の流れを知ることによって,より深くそれらを理解する一助としたい。
授業概要(教育目的) 旧石器時代から20世紀前半までのヨーロッパ美術の流れを,作品例を参照しつつ概観する。
後期は,イタリア盛期ルネサンスに続くマニエリスムから20世紀前半までを扱う。
授業計画表
 
項目内容
第1回マニエリスム
北方ルネサンス
1 極度の洗練と自然離れ
2 ティントレット
3 エル・グレコ
4 デューラー
5 ホルバイン
6 ブリューゲル
第2回17世紀の美術(1)1 バロック美術
2 カラヴァッジョ
3 ベルリーニ
4 リュベンス
第3回17世紀の美術(2)1 フェルメール
2 ベラスケス
3 ド・ラ・トゥール
4 ブッサン
第4回17世紀の美術(3)1 ロココ美術
2 ヴァトー
3 フラゴナール
4 シャルダン
5 ゲインズバラ
第5回近代の美術(1)1 フランスの新古典主義(ダヴィッド,アングル)
2 フランスのロマン主義(ジェリコー,ドラクロワ)
3 フランスの写実主義(コロー,ミレー,クールベ)
第6回近代の美術(2)1 イギリスおよびドイツの新古典主義
2 イギリスおよびドイツのロマン主義(ターナー,コンスタブル)
3 イギリスおよびドイツの写実主義(メンツェル)
第7回近代の美術(3)1 スペインの新古典主義(ゴヤ)
2 スペインの ロマン主義
3 スペインの写実主義
第8回近代の美術(4)1 フランスのアカデミスム
2 印象主義(筆触分割と視覚混合)
3 マネ,モネ,ルノワール,ホイッスラー,ドガ
第9回近代の美術(5)1 象徴主義と世紀末美術
2 ラファエル前派
3 シャヴァンヌ
4 ギュスターヴ・モロー
5 ムンク
第10回近代の美術(6)1 後期印象主義
2 セザンヌとキュビスム
3 スーラとフォーヴィスム
4 ゴーガン,ゴッホ
第11回現代の美術(1)1 世紀末から20世紀前半の建築と彫刻
2 ロダン
3 マイヨール
4 ブールデル
第12回現代の美術(2)1 フォーヴィスム(マティス,ヴラマンク)
2 表現主義(ノルデ,キルヒナー)
3 キュビスム(ブラック)
4 未来派(ボッチョーニ)
第13回現代の美術(3)1 抽象と構成主義(カンディンスキー,モンドリアーン)
2 ダダイスム(デュシャン)
3 シュルレアリスム(エルンスト,ミロ,マグリット,ダリ)
4 エコール・ド・パリ(モディリアーニ)
5 素朴派(アンリ・ルソー)
6 ピカソ
第14回復習とまとめ後期内容分
第15回まとめ
授業形式 いわゆる講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
90% 0% 0% 10% 0% 100%
評価の特記事項 成績評価は原則として定期試験に拠るが,出席不足の場合は,単位を認定しない。出席調査は,適宜,講義中に行う。
テキスト 高階秀爾監修『西洋美術史』美術出版社
参考文献 上に挙げたテキストが,優れた基本的参考書である。
オフィスアワー(授業相談) 毎講義終了時に,必要に応じて,日時および場所を決めて対応する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 1 旧石器時代から盛期ルネサンスを扱う前期の「美術史」と,盛期ルネサンスに続くマニエリスムから20世紀前半までを扱う後期の「美術史」の2つで,初めて一貫したヨーロッパ美術史となる。それゆえ,この2つの講義を共に受講することを,強く推奨する。
2 ただし,カリキュラム上では,前期の「美術史」と後期の「美術史」は同一の科目として扱われるので,前期・後期を受講しても,認定されるのは,4単位ではなく,2単位のみである。
3 上の両科目を受講する場合は,前期あるいは後期のいずれかのみの試験を受けて,2単位の認定を得ればよい。