講義名 比較宗教文化論 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火5
単位数 2

担当教員
氏名
近藤 洋平

学習目標(到達目標) 世界の諸宗教のひとつであるイスラーム(イスラム教)について,教義や実践などに関する基本的な内容を習得する。また,世界の諸宗教と比較した,イスラームの特徴を把握するとともに,家族関係や経済活動など,イスラームにおける個別的問題について,深い知識を得る。そしてそれらをもとに,イスラームについて,そして宗教と人間について,能動的に考えることができるようになる。
授業概要(教育目的) 本授業では,世界の諸宗教のうち,イスラーム(イスラム教)を取り上げます。世界各地に暮らすムスリム(イスラム教徒)の現状を出発点として,イスラームの根本教義,宗教実践などについて説明します。また各項目では,ユダヤ教やキリスト教など,世界の諸宗教の立場・見解にも適宜言及し,イスラームの特徴を浮かび上がらせます。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス本授業および各回の概要,目的,参考となる図書などについて説明します。また現在の世界におけるムスリム(イスラム教徒)の分布を確認します。
第2回ヨーロッパと日本におけるイスラーム理解欧米キリスト教社会,および日本における中東イスラーム理解,またイスラームの研究の歴史について学びます。
第3回イスラームの聖典クルアーン(コーラン)イスラームの啓典であるクルアーン(コーラン)の特徴を説明します。
第4回預言者ムハンマドの生涯イスラームの預言者であるムハンマドの生涯を概説します。
第5回イスラームの信条イスラームにおける「信じなければならないもの」の特徴を説明します。
第6回イスラームの宗教実践イスラームにおける「行わなければならないもの」の特徴を説明します。
第7回イスラームにおける少数派イスラームの諸宗派のうち,少数派のシーア派とイバード派の歴史と教義を説明します。
第8回イスラームの家族法①イスラームにおける法学の重要性を確認した後,婚姻や親族そして相続など,家族法の分野における具体的内容を説明します。
第9回イスラームの家族法②前回に引き続いて,婚姻や親族そして相続などの,イスラーム家族法の分野の具体的内容を説明します。
第10回イスラームの経済論①他宗教における経済論に言及しつつ,イスラームにおける経済論の概要とその特徴を説明します。
第11回イスラームの経済論②イスラーム世界における個人・国家の経済活動の実際を,いくつかの事例から明らかにします。
第12回現代社会におけるイスラーム①中東アフリカ地域を中心とする地域紛争に関する報道では,しばしば紛争の原因として,イスラームが取り上げられます。近代以降における,紛争とイスラームの関係を説明します。
第13回現代社会におけるイスラーム②現在の世界には,イスラーム武装勢力が伸張する地域があります。イスラーム武装勢力の活動の様子を説明します。
第14回理解度の確認要点のまとめをします。
第15回まとめまとめ
授業形式 講義形式で行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 0% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 様子をみて,主たる評価をレポートに変更する場合もあります。
テキスト 授業時にプリントなどを適宜配布します。
参考文献 授業中に適宜紹介します。
オフィスアワー(授業相談) 本授業終了後,本館2階講師室にて20分間は対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ イスラームをはじめとして,日本や世界の諸宗教に関する報道に関心を持つよう心がけて下さい。