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学習目標(到達目標) |
「基礎統計」に引き続き,さらに進んだ統計手法を学ぶ。実際に統計解析法がさまざまな分野で利用されていることを考えて, そのために必要となる多変量に対する統計分析手法につながる考え方を学ぶ。
基礎統計で学んだ推測統計の考え方と統計処理手法を発展させ,カイ2乗分布およびF分布を利用する推定・検定が主たる内容である。基礎統計では主に一つの母集団が対象であったが,本講では複数の独立な集団の差を推測することが第1のテーマである。また,相関・回帰の分析を Excel を利用して行うことを第2のテーマとする。
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授業概要(教育目的) |
基礎統計を学んだ学生が,より実用的な統計分析力を身につけることを目的とする。統計的推定,仮説検定,相関分析,回帰分析の理解があることを前提とするので,基礎統計を履修済みであることが望まれる。
ここにおいては,もはや電卓レベルで処理するのは困難であり,上記の目標達成のために Excel を利用する。現在,さまざまな統計ツールが使われ比較的簡単に統計結果は得られるが,そこから何がわかるのか? 分析することが非常に重要なことであり,本講ではそうした分析力をつけることが主たる目的である。
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 基礎統計知識の確認(アンケート) | Excel での計算演習 | 第2回 | 適合度検定(1) | カイ2乗分布, モデルの適合度/変量の独立 | 第3回 | 適合度検定(2) | 独立性の検定 | 第4回 | 母集団の格差(1) | 母分散比の推測, F分布 | 第5回 | 母集団の格差(2) | 母平均差の推測, 等分散と平均差の検定 | 第6回 | 適合度検定・母集団の格差のまとめ | 適合度検定および等分散と平均差の検定のデータ処理演習 | 第7回 | 分散分析(1) | 1元配置 | 第8回 | 分散分析(2) | 2元配置, 非反復法による分析 | 第9回 | 分散分析(3) | 反復法による分析 | 第10回 | 相関・回帰分析(1) | 相関の検定 | 第11回 | 相関・回帰分析(2) | 回帰モデル | 第12回 | 分散分析,相関・回帰分析のまとめ | 分散分析,相関・回帰分析のデータ処理演習 | 第13回 | 総合演習(1) | 12回までの理解度の確認(試験を兼ねる) | 第14回 | 総合演習(2) | 統計学Iの理解度の確認 | 第15回 | まとめ | まとめ |
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授業形式 |
基本的に講義形式とPCによる演習で進める。統計学は実際にデータ処理を行うことにより,理解が深まるものなので,毎時限問題演習を行い,提出させる予定である。講義内容は状況に応じて変更もありうる。講義においては安易にツールを使うのではなく, それぞれの課題についてその基本的な考え方に基づき分析のためのフォームを作りあげる。そのうえで何が分析されたかをレポート形式でまとめるという手順で進める予定である。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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60% |
20% |
0% |
20% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
講義で出されるレポート, 講義中に作成する Excel のファイルはすべて提出すること。総合演習は試験も兼ねる。 |
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テキスト |
大澤秀雄著『新・基礎から学ぶ統計学』梓出版社. |
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オフィスアワー(授業相談) |
火曜日 14時から16時まで, 8号館受付で守衛の方を通じて連絡を取ってください。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
この講義は「基礎統計」で学んだ「推定・検定」についての基礎的な理解があることを前提として講義する。従って,「基礎統計」の単位を取得したうえで受講していただきたい。
また, Excel を使って統計処理を行うので, 空き時間などを利用してその操作にも十分に慣れてもらう必要があり,片手間では習得することは困難であることを心得ていただきたい。
内容的にも毎時間積み上げていくので, 欠席した場合はその時間の講義内容を自学自習してもらうことが必要である。必ず連絡を取ることを求める。
他に習得した分析法で任意にレポート提出したものも評価する。
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