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学習目標(到達目標) |
この講義の前半では、どうして生物には必ず性があり、しかも雄と雌の2種類しかないのかということの理由がわかるようになる。後半では、私たちヒトにとっての性の持つ意味がわかり、男と女は単純に2つに分けられるものではないことことがわかる。 |
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授業概要(教育目的) |
イヌやネコ、虫など私たちの身近な生き物を見ると雄と雌がいるのが当たり前である。しかし、広い生物界にはそれが当たり前ではないものたちがたくさん生きている。この講義の前半では、そもそもなぜ性は2つしかないのか、生き物にとって性はどういう機能を持っているのかなどから始めて、後半ではヒトの性のさまざまな側面について考えていきたい。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | イントロダクション〜性はなぜあるのか? | この講義の内容を紹介 | 第2回 | 無性生殖と有性生殖 | 生物にとっての性の基本的な機能とは | 第3回 | 最初の性差〜二種類の性細胞の成立 | 精子と卵はどのようにして成立したのか | 第4回 | 同時雌雄同体の動物たち | 雄でもあり雌でもある動物の繁殖方法 | 第5回 | 性を変える動物たち〜性転換の理論と実際 | 動物は性を変えることでなぜ得するのか | 第6回 | 雄の繁殖戦略〜奇襲か正攻法か | 条件の劣る雄はどうやって雌を獲得しているのか | 第7回 | 雌の繁殖戦略〜配偶者選び | 雌が配偶相手を選ぶ基準とは何か | 第8回 | 動物の子育てと性 | 魚を例にして、子を育てることへの雌雄のさまざまな関わり方を紹介 | 第9回 | ヒトの性分化 | 男と女はどのように発達していくのか | 第10回 | ヒトの性自認 | 男(女)であることはどのように認識されていくのか | 第11回 | ヒトの性行動(1)性を抑圧するもの | 女性の外性器を切除するFGMはなぜ行われるのか | 第12回 | ヒトの性行動(2)性感染症、性周期 | ヒトの性周期と妊娠、性にかかわる病気の紹介 | 第13回 | ヒトの子育て | 子供は誰が育てているのか? 子育てのリスクとは? | 第14回 | 理解度の確認 | まとめ | 第15回 | まとめ | まとめ |
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授業形式 |
ときどきビデオを利用しながら,主に講義を行う。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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90% |
10% |
0% |
0% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
試験で不合格だった場合でもレポートなどによる救済処置はない。4年生であるとか保体審であるとかの理由で採点を甘くすることももちろんない。出席点の比重は小さいが、出席しないで合格することは難しい。 |
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テキスト |
指定なし。授業中に資料を配付する。 |
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参考文献 |
講義中に紹介する |
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オフィスアワー(授業相談) |
木曜日2時限目。事前にメールでアポイントを取ることを求める。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
中嶋担当の「生物学」よりはかなり詳しく,また難しい。ヒトを含めた生物のからだの仕組みや性のあり方を理論的に考えてみたい学生向けの講義である。半期講義だから単位を取りやすいだろうと誤解して履修すると痛い目を見る。 |