講義名 国際理解のための英語A ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水5
単位数 2

担当教員
氏名
中村 光宏

学習目標(到達目標) 異文化理解を基本テーマとして,言語,社会,文化について書かれた英文を読み,読解力を向上させ,異文化・日本文化についての理解を深めることを目標とします。
The goal of this class is for students to develop reading skills in English, and to extend their knowledge of intercultural communication and multicultural society.
授業概要(教育目的) 異文化との接触,多文化社会について学習を進めます。読解力を向上させるとともに,授業中に取り上げた話題に関して,自分自身の考えを発展させることを目的とします。
This class focuses on topics related to contacts between different cultures and to multicultural societies. Students are expected to improve reading skills and develop ideas about the topics dealt with in class.
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス

授業計画(前期分),成績評価の基準と方法,授業の進め方について説明し,グループ分けをします。
第2回日米文化比較の視点の説明本講義の中心課題である日米文化比較の視点を概説し,グループによる口頭発表の準備をしてもらいます。
第3回事例1「Polite Fictions」とは何か?
Chp.1 You and I are Equals
第4回事例2控え目な表現と立場の違い
Chp.1 You and I are Equals
第5回事例3名前(first name)で呼ぶこと,年齢差
Chp.2 You and I are Close Friends
第6回事例4会話におけるジョークの役割(1)
Chp.2 You and I are Close Friends
第7回事例5「Help yourself」は冷たい表現か?
Chp.3 You and I are Relaxed
第8回事例6会話におけるジョークの役割(2)
Chp.3 You and I are Relaxed
第9回事例7「可哀そう」はやさしい表現か?
Chp.4 You and I are Independent
第10回事例8礼儀正しく「断る」表現?
Chp.4 You and I are Independent
第11回事例9「personal question」とは何か?
Chp.5 People as Individuals
第12回事例10日本では,誘い・招待を断るのは難しいか?
Chp.5 People as Individuals
第13回学習内容の確認これまでの要点のまとめ
第14回理解度の確認学習内容についての理解度を確認します。
第15回中間まとめ前期授業内容の総括
第16回礼儀正しさと言語表現の説明日本語の敬語と英語の丁寧表現について概説します。
第17回事例11アメリカの日本人大学生と日本のアメリカ人教師Chp.6 Being Original
第18回事例12「自分自身の意見を言いなさい」と言うけれど…
Chp.6 Being Original
第19回事例13質問するのは礼儀正しくないか?
Chp.7 Questions, Questions!
第20回事例14挨拶とその応答
Chp.7 Questions, Questions!
第21回事例15答えが先か,説明が先か?
Chp.8 Answer to the Point!
第22回事例16ポイントを押さえて話すことについて
Chp.8 Answer to the Point!
第23回事例17会話の進行プロセス(1) Chp.9 Conversational Ballgames
第24回事例18会話の進行プロセス(2) Chp.9 Conversational Ballgames
第25回事例19お互いに謝罪することは会話を円滑に進めるか?Chp.10 Don’t Apologize
第26回事例20謝罪の表現とその解釈
Chp.10 Don’t Apologize
第27回事例21謝罪するか,議論するか?(1)
Chp.11 Nobody Told Me!
第28回事例22謝罪するか,議論するか?(2)
Chp.11 Nobody Told Me!
第29回理解度の確認学習内容についての理解度を確認します。
第30回まとめ前期・後期授業内容の総括
授業形式 演習形式を中心として授業を進めます。内容理解を確認するための小テストや課題提出等を随時課します。
This class attaches importance to practical training. Comprehension quizzes and assignments will be given as needed.
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
20% 20% 0% 30% 30% 100%
評価の特記事項 その他=「授業中に実施する口頭発表」
前後期末の最終授業時試験,2つのレポート,出席,口頭発表に基づく総合評価。
テキスト Nancy Sakamoto & Shiyo Sakamoto, Polite Fictions in Collision, 金星堂, 2009. 1313円(税込)
オフィスアワー(授業相談) 事前にアポイントメントをとり,指示された時間帯に本館2階講師室,あるいは研究室に来てください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ アメリカで生まれ育った筆者のエッセイを読み,異文化間のコミュニケーションにおいて誤解や違和感が生まれる原因について,「礼儀正しく振舞おうとする考え」と「言語表現」の観点から日米の文化を比較・考察することを目的とします。
テキストに基づいて授業を進めます。あらかじめグループを決め,担当グループに口頭による発表(内容説明,ポイントの要約,質疑応答)をしてもらいます。その後,受講者全員で議論し,内容を確認して理解を深めていきます。他のグループには,口頭発表の内容に対して感想やコメントを述べたり,質問したりすることを義務とします。