 |
|
|
学習目標(到達目標) |
我々はミクロ経済学Ⅰにおいて，完全競争市場の下では最も効率的な資源配分が達成されることを学んだが，現実にはさまざまな理由から「市場の失敗」が発生し，必ずしも効率的な資源配分が保証されるとは限らない。「ミクロ経済学Ⅱ」では，こうした「市場の失敗」を生む諸要因を中心に学び，市場機構の限界を認識すると同時に，それをどのように克服していくかについての理解を深める。ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱを通じ，ミクロ経済学全般の幅広い「基礎知識」を身につけ，その中で「経済学的な考え方」と「分析手法」を養い，応用・展開科目を学ぶ土台を築くことを目標とする。 |
|
|
授業概要(教育目的) |
ミクロ経済学Ⅱでは，下記の共通テキスト（ミクロ経済学Ⅰと共通）を用い，9章～13章と4章の4.3節を講義範囲として，半期の授業を通じて学ぶ。
なお，ミクロ経済学Ⅱの履修はミクロ経済学Ⅰの単位取得を前提としている。 |
|
| 授業計画表 |
|
|
|
| 回 | 項目 | 内容 |
| 第1回 | ミクロ経済学IIの概要 | ミクロ経済学のアプローチの特徴 | | 第2回 | 独占 | 完全競争企業と独占企業の比較｡独占企業の行動。 | | 第3回 | 独占 | 自然独占｡公益企業の料金規制｡参入をめぐる競争。 | | 第4回 | ゲームの理論 | ゲーム理論の構造。ナッシュ均衡。 | | 第5回 | ゲームの理論 | 動学ゲーム。繰り返しゲーム。経済分析への応用 | | 第6回 | 寡占 | 寡占とは｡屈折需要曲線。カルテル。 | | 第7回 | 寡占 | クールノー均衡。ベルトラン均衡 | | 第8回 | 寡占 | シュタッケルベルク均衡｡寡占と競争｡ | | 第9回 | 外部性 | 市場の失敗｡ピグー課税｡ | | 第10回 | 外部性ﾄ公共財 | コースの定理｡公共財｡ | | 第11回 | 不完全情報 | 情報の非対称性。モラル。ハザード。エイジェンシーの理論。 | | 第12回 | 不完全情報 | 逆選択｡自己選択｡シグナリング｡ | | 第13回 | 顕示選好理論 | 顕示選好理論 | | 第14回 | 復習 | ミクロ経済学IIの重要なポイントの復習 | | 第15回 | 復習 | ミクロ経済学IIの重要なポイントの復習 |
|
|
|
| 授業形式 |
講義形式 |
|
| 評価方法 |
|
定期試験
|
レポート
|
小テスト
|
講義態度
（出席）
|
その他
|
合計
|
| 40% |
0% |
0% |
10% |
0% |
50% |
|
|
|
| 評価の特記事項 |
定期試験（60分）で、共通試験と個別試験が同時に実施されます。成績評価については、50％は共通試験，残り50％は定期試験での個別試験及び各教員の配点とします。 |
|
| テキスト |
井堀利宏『入門ミクロ経済学』第2版，新世社，2004 |
|
| 参考文献 |
八木尚志著『基礎からステップ経済学』実務教育出版
西村和雄･八木尚志著『経済学ベーシックゼミナール』実務教育出版 |
|
| オフィスアワー(授業相談) |
授業終了後 |
|
| 事前学習の内容など，学生へのメッセージ |
予習復習をしっかり行ってください。 |