講義名 マクロ経済学Ⅱ（再）　≪昼夜共通≫
講義開講時期 後期
曜日･時限 月５
単位数 2

担当教員
氏名
陸　亦群

学習目標(到達目標) 「マクロ経済学Ⅱ」では，「マクロ経済学Ⅰ」に引き続き，国際マクロ経済学，短期モデルと長期モデルの比較，物価水準の決定，インフレとデフレを中心に講義を進める。この講義では，現実のマクロ経済現象を読み解くマクロ経済学の構造を理解するため，最低限必要な「基礎知識」，「経済学の考え方」，「分析手法」を習得することが目標となる。
授業概要(教育目的) マクロ経済学Ⅱでは，共通テキストにおける第7章～第10章を講義の対象とする。なお，マクロ経済学Ⅱの履修はマクロ経済学Ⅰの単位取得を前提としている。また，他の経済系科目と基礎となるため早期に単位取得が望ましい。
授業計画表
 
回項目内容
第1回ガイダンスマクロ経済学では何を学ぶか，特にマクロ経済学Ⅱの学習内容を概説する
第2回国際マクロ経済学/オープン・エコノミー①国際収支表の構造，国際通貨制度，短期・長期の外国為替レート決定のメカニズム
第3回国際マクロ経済学/オープン・エコノミー②オープン・エコノミーにおける財市場の均衡とIS曲線の導出，オープン・エコノミーにおける貨幣市場の均衡とLM曲線の導出，資本移動と利子率の決定，マンデル＝フレミング・モデル
第4回国際マクロ経済学/オープン・エコノミー③固定相場制のもとでの財政政策の効果，金融政策の効果，為替レート変更の効果，保護主義的な貿易政策の効果
第5回国際マクロ経済学/オープン・エコノミー④変動相場制のもとでの財政政策の効果，金融政策の効果，為替レート変更の効果，保護主義的な貿易政策の効果
第6回要点まとめと理解度チェック第2回から第5回までの要点まとめ，授業時演習，演習問題解答
第7回短期モデルと長期モデルの比較/供給サイドを考慮した分析①マクロ経済分析の基本的な枠組み，短期のケインズモデル，長期の新古典派モデル
第8回短期モデルと長期モデルの比較/供給サイドを考慮した分析②長期均衡モデルにおける労働市場の均衡と産出量の決定，財市場の均衡と利子率の決定，貨幣市場の役割，貨幣数量説
第9回短期モデルと長期モデルの比較/供給サイドを考慮した分析③マネーサプライと名目GDP及びインフレーションの関係，期待物価上昇率，「名目」利子率と「実質」利子率
第10回要点まとめと理解度チェック第7回から第9回までの要点まとめ，授業時演習，演習問題解答
第11回物価水準はどのように決まるのか/IS・LMモデルの拡張①ケインジアンと古典派の総供給曲線，現実的な短期の総供給曲線，労働者錯覚モデル，総供給関数における長期と短期
第12回物価水準はどのように決まるのか/IS・LMモデルの拡張②物価水準の決定，名目賃金率の伸縮性，労働市場と完全雇用，ピグー効果，AD/AS分析と財政・金融政策の効果，価格の調整速度
第13回インフレとデフレフィリップス曲線とインフレーション，合理的期待形成と自然失業率仮説，インフレとデフレの社会的費用
第14回要点まとめと理解度チェック第11回から第13回までの要点まとめ，授業時演習，演習問題解答
第15回まとめ
授業形式 　
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
（出席） 		その他 合計
50% 0% 0% 0% 0% 50%
評価の特記事項 定期試験（60分）で、共通試験と個別試験が同時に実施されます。成績評価については、50％は共通試験，残り50％は定期試験での個別試験及び各教員の配点とします。
テキスト 中谷巌『入門マクロ経済学』第5版　日本評論社
参考文献 大竹文雄『スタディガイド　入門マクロ経済学』第5版　日本評論社
オフィスアワー(授業相談) 水曜日12：00－13：00　事前にアポイントを取ること。
連絡メール：riku.yugun@nihon-u.ac.jp
事前学習の内容など，学生へのメッセージ マクロ経済学Ⅱは，Ⅰに引き続き一国規模の経済を分析する基礎的な手法を学びます。授業前の予習，受講，授業後の復習のセットプレーが学修のプロセスです。予習によって理解が容易となるので，授業前にテキストを読んでおくことが大切です。講義内容に合わせて適時に宿題を出します。また授業時演習も3回を行なう予定です。毎回出席して講義内容を理解するように頑張ってください。