回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 前期イントロダクション | 本講義の概要,授業の進め方などを説明する |
第2回 | 新制度学派 | なぜ新制度学派の考え方が注目されるのか,を念頭に新制度学派が考える制度の考え方を説明する |
第3回 | 比較制度分析1 | 新制度学派の一つである比較制度分析の考え方やその基礎概念について説明する |
第4回 | 比較制度分析2 | 比較制度分析の考え方を,日本(J)とアメリカ(A)の経済制度の比較を検討する |
第5回 | 資本主義の特性1 | 定義が難しい資本主義とは何かという問題について,歴史,経済学史の視点から検討する |
第6回 | 資本主義の特性2 | マックスウェーバーの考え方をもとに欧州で資本主義が成立したプロセスを検討する |
第7回 | 資本主義の特性3 | アングロサクソン型,大陸欧州型,日本型に資本主義体制を分類して比較検討する |
第8回 | 資本主義の多様性 | 様々な資本主義体制が存在するという視点から,近年多くの研究が発表されている。これまでの研究をサーベイしながら,それぞれの研究が,各国の比較についてどのように分析検討しているか,とくに最近10年の研究を中心に紹介・検討する |
第9回 | 資本主義の多様性 | 様々な資本主義体制が存在するという視点から,近年多くの研究が発表されている。これまでの研究をサーベイしながら,それぞれの研究が,各国の比較についてどのように分析検討しているか,とくに最近10年の研究を中心に紹介・検討する |
第10回 | 社会主義体制 | 社会主義体制が出現した20世紀初頭の歴史的背景,マルクスの考えた社会主義体制,旧ソビエト連邦で成立した社会主義体制について説明する |
第11回 | 社会主義の多様性 | 旧ソビエト連邦で成立した体制以外に存在した中欧の社会主義体制や,現存する中国,ベトナムの社会主義体制を比較検討する |
第12回 | 体制移行1 | 1989年の東欧を契機に欧州での社会主義体制は崩壊した。なぜ崩壊したのか,どのようなメカニズムが麻痺していたのか,各国はどのような体制を目指しているのかを検討する |
第13回 | 体制移行2 | 体制移行を20年経過した中欧を事例に,EU加盟と体制移行プロセスがどのような関係にあるのか検討する |
第14回 | グローバリゼーション | 東西冷戦が終焉し,モノ,マネーが世界各国に移動している。グローバリゼーションの意味,それが各国の経済にどのように影響しているか検討する |
第15回 | 前期のまとめ | 経済制度を比較分析するための,理論,歴史,現状についてこれまでの講義をまとめて講義の理解度を深める |
第16回 | イギリス経済 | 産業革命以降,世界経済をリードしてきたイギリスの経済制度を検討する |
第17回 | 大陸欧州経済 | ドイツ,フランスを中心にアングロサクソン型と異なる経済制度を有する両国の経済を検討する |
第18回 | アメリカ経済 | アングロサクソン型経済の典型とされるアメリカ経済制度を検討する |
第19回 | 日本経済1 | アングロサクソン型と異なる資本主義体制と位置づけられる日本経済制度を明治以降,第2次世界大戦前後まで検討する |
第20回 | 日本経済2 | 第2次世界大戦後から現在までの日本経済制度の変容について検討する |
第21回 | 日本経済3 | 企業レベルから,すなわち「ものづくり」の視点から日本,世界の経済制度を検討する。特にトヨタ生産方式に注目する |
第22回 | 中国経済1 | 第2次世界大戦後から鄧小平改革までの中国の経済改革史を検討する |
第23回 | 中国経済2 | GDP世界2位にまで発展した中国経済制度の特色と問題点を検討する |
第24回 | BRICS経済1 | 次世代の世界経済を牽引すると言われるブラジル,ロシア,インド,中国,これらのなかで中国を除く3国経済を検討する |
第25回 | BRICS経済2 | 次世代の世界経済を牽引すると言われるブラジル,ロシア,インド,中国,これらのなかで中国を除く3国経済を検討する |
第26回 | 韓国・台湾経済 | IT, 自動車,電気機械産業などで躍進著しい韓国・台湾経済に関してグローバリゼーションへの対応も含め検討する |
第27回 | 開発経済学とIMF・世界銀行の開発哲学 | 発展途上国が経済発展を実現するための諸政策とIMF・世界銀行の途上国への経済支援について検討する |
第28回 | ポスト福祉国家1 | 大陸欧州や日本など先進国が目指す「国づくり」や「安心した国民生活」とはどのような制度なのかを検討する |
第29回 | ポスト福祉国家2 | 少子高齢化社会が到来し,世界共通の問題の一つとしての社会保障制度,特に老齢年金制度の各国比較をとおして,新しい福祉国家像を検討する |
第30回 | 後期まとめ | 各国の経済制度をサーベイすることから,資本主義の多様を検討するための重要な視は何なのか,講義全体の復習のなかから学生に考えさせる |