講義名 経済政策論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月4
単位数 4

担当教員
氏名
福島 久一

学習目標(到達目標) 経済は、日々に変化して活動している生き物である。この経済がグローバル化し、世界経済の枠組みが大きく変化する中で、現実の経済政策と経済政策理論が重大な転機に立っている。世界経済秩序が模索されている現代は、まさに経済政策の模索の時代でもある。経済政策論は実践的政策科学であることを明らかにする。したがって第1には資本主義経済とは何か、その目的、政策主体の性格、政策の諸手段等を理解する。第2は、グローバル経済と国民経済との対立・協調から引き起こされる諸問題を発見し、その解決の処方箋を考え、導き出すことである。第3はヒューマニズムの経済政策とは何かを考え提示することである。
授業概要(教育目的) 経済政策の原理のほかに、現実に起きている日本の経済構造上の諸問題に対応した政策展開とを関連付けることによって政策上の問題について考え、問題解決に対する何らかの政策的方向性を理解し導き出す契機にする。
授業計画表
 
項目内容
第1回経済政策論を学ぶ意義
第2回経済政策論の課題と対象
第3回経済政策論の体系化ー政策科学へー
第4回政策科学としての政策論ーマックス・ウェーバーの政策論・マルクス主義政策論ー
第5回経済政策実施の場ー市場経済ー
第6回政策主体の類型と性格
第7回政策主体の役割と国家主権の制限
第8回政策の決定機構と政策決定プロセス
第9回政策の目的設定と体系化
第10回政策手段の類型化と手段選択
第11回政策手段の類型(Ⅰ)-財政手段ー
第12回政策手段の類型(Ⅱ)-金融手段ー
第13回政策手段の類型(Ⅲ)-為替政策手段ー
第14回政策手段の類型(Ⅳ)-制度・規制の変更ー
第15回中間まとめ
第16回当該年度の『経済財政白書』の内容と論評
第17回経済成長政策と政策手段
第18回戦後日本の経済成長と成長戦略
第19回経済安定政策ーデフレーションを中心にー
第20回経済安定政策ーインフレーションを中心にー
第21回経済分配政策ー公正・公平の実現ー
第22回所得分配の平等化政策ー税による再分配政策ー
第23回社会保障政策(Ⅰ)-社会保障制度=公的年金ー
第24回社会保障政策(Ⅱ)-社会保障制度=生活保護ー
第25回産業政策ー目的と手段ー
第26回産業基盤政策としての科学技術開発・技術革新とものづくり
第27回現段階の日本経済と中小企業問題
第28回日本の中小企業政策の展開
第29回ヒューマニズムの経済政策
第30回まとめ
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
70% 30% 0% 0% 0% 100%
評価の特記事項 学年末試験を重視する。
リポート提出を勘案する。
テキスト 福島久一『経済政策論の基礎』勁草書房
参考文献 田代洋一他編『現代の経済政策』有斐閣
オフィスアワー(授業相談) 火曜日の3時限目・研究室
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 1、私語は慎むこと。
2、講義内容が分からない場合には積極的に質問する。
3、講義から何かを一つだけでも学び取る自主的努力をすること。