回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 財政とは | この講義の概要と受講についての留意点、評価の方法について説明する。
財政の役割について解説し、私たちの生活とどのような関連があるのかを学ぶ。 |
第2回 | 市場と政府の役割① | 公共部門の役割について考察する。
公共財の経済的な性質を明らかにする。
個人の公共財の需要形成について考える。
【準備学習】参考文献②p.2〜p.17,p.78〜p.79を読む。 |
第3回 | 市場と政府の役割② | 「市場の失敗」の例を紹介する。
その典型的な例として、「外部性」に関する諸問題を考察する。
【準備学習】「外部不経済」の例を考えてみよう。 |
第4回 | マクロ経済政策① | 45度線モデルを使って、乗数効果について解説する。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献②p.238〜p.243を読む。 |
第5回 | マクロ経済政策② | IS-LMモデルの導出方法を学ぶ。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献②p.246〜p.248を読む。 |
第6回 | マクロ経済政策③ | IS-LMモデルから財政・金融政策の効果を考える。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献②p.248〜p.252を読む。 |
第7回 | 予算制度① | 予算制度について解説する。
予算の編成から執行・決算までの一連の流れを理解する。
【準備学習】参考文献①p.64〜p.77,参考文献②p.26〜p.36を読む。 |
第8回 | 予算制度② | 我が国の歳入・歳出構成の推移を概観し、直近の我が国の財政状況を統計資料を用いて読み解く。
【準備学習】参考文献②p.20〜p.23を読む。 |
第9回 | 予算制度③ | 平成24年度の経済財政運営と平成25年度の予算のポイント、そして平成26年度予算の概算要求について解説する。
【準備学習】参考文献①p.78〜p.92を読む。 |
第10回 | 社会保障財政① | 我が国の社会保障制度について解説する。
社会保障の給付と負担の関係を財務省のデータを用いて考察する。
日本の社会保障の特徴を見る。
【準備学習】参考文献①p.96〜p.99を読んでおくこと。 |
第11回 | 社会保障財政② | 我が国の公的年金制度を考察し、そのメリットと課題について検討する。
【準備学習】参考文献①p.102〜p.106を読む。 |
第12回 | 社会保障財政③ | 我が国の医療費を財源別、年齢階級別などから多面的に解説する。
また介護保険制度導入の経緯と意義を検討する。
高齢化と家計貯蓄率の関係についても言及する。
【準備学習】参考文献①p.100〜p.102,p.106〜p.107を読む。 |
第13回 | 我が国の財政事情 | まず我が国の財政を家計に例えることによって、日本の財政状況の理解を深める。
プライマリーバランスを検討する。
財政赤字が累積することによって生じる問題点を考える。
【準備学習】参考文献①p.124〜p.126,参考文献②p.58〜p.65を読む。 |
第14回 | 理解度の確認 | 小テストを実施する。 |
第15回 | 中間まとめ | まとめ |
第16回 | 税制の役割① | 租税の分類、租税の原則を解説する。
税の応益原則と応能原則の違い、また垂直的公平と水平的公平を区別する。
【準備学習】参考文献②p.106〜p.111を読む。 |
第17回 | 税制の役割② | 税の納税義務と負担は必ずしも一致しないことを確認する。
消費税を例に挙げ、課税が消費者と生産者の負担にどのように帰着するかについて解説する。
需要・供給の価格弾力性が税負担の割合に影響することを説明する。
【準備学習】参考文献②p.122〜p.126を読む。 |
第18回 | 税制の役割③ | 課税の経済効果を考える。
資源配分上の損失(超過負担)を最小に食い止める課税について検討する。
【準備学習】参考文献②p.117〜p.122を読む。 |
第19回 | 税制の役割④ | 課税が人々にどのようなインセンティブをもたらすのかを、所得税が労働供給に与える影響を例に挙げて考察する。
さらに消費税の特徴についても言及する。
【準備学習】参考文献②p.112〜p.116を読む。 |
第20回 | 税制の役割⑤ | 所得の再分配を巡る問題を考える。
さらに超過負担が税率や税収、需要の価格弾力性とどのような関係にあるのかを解説する。
【準備学習】参考文献②p.127〜p.132を読む。 |
第21回 | 日本の税制① | 日本の税制の推移をサーベイし、我が国の租税体系と税制度を考える。
直接税と間接税の特徴を理解する。
【準備学習】参考文献①p.350〜p.367を読む。 |
第22回 | 日本の税制② | 公的年金の2期間モデルを考察し、さらに公的年金の導入が貯蓄あるいは労働供給にどのような影響を及ぼすかについて検討する。
【準備学習】第11回の講義ノートを見直す。 |
第23回 | 地方財政① | 国と地方政府の役割の違いを理解し、地方分権定理について学ぶ。
その際、便益のスピルオーバーについても言及する。
【準備学習】参考文献①p.241〜p.256,参考文献②p.215〜p.218を読む。 |
第24回 | 地方分権② | 地方公共団体の財政力を示す指標を紹介する。
地域間の財政力格差の是正と公共サーヴィスの地域間の公平性を確保するための財源移転について解説する。
【準備学習】各自でそれぞれの出身都市の財政の特徴を調べる。 |
第25回 | 公債論① | 公債負担の伝統的な議論を紹介し、公債が家計の行動にどのような影響を及ぼすのかを考える。
【準備学習】参考文献①p.222〜p.233,参考文献②p.156〜p.159を読む。 |
第26回 | 公債論② | 公債発行がいかなる場合に正当化されるかについて検討し、公債発行が生み出す負担について解説する。
さらに、租税との比較によって公債についての理解を深める。
【準備学習】参考文献②p.162〜p.168を読む。 |
第27回 | 財政投融資 | 財政投融資制度とは何かを説明する。平成13年度の抜本的改革が行われた背景を知ることによって、制度の在り方を考察する。
【準備学習】参考文献①p.289〜p.298,参考文献②p.37〜p.42を読む。 |
第28回 | 諸外国の財政事情と経済協力 | 財政赤字、国税に占める直間比率などいくつかの指標をもとに、諸外国の財政の概要を解説する。
さらに、我が国と諸外国とのつながりについて言及する。
【準備学習】参考文献①p.159〜p.173を読む。 |
第29回 | 理解度の確認 | これまでの講義内容に関する練習問題を出題し、解説する。 |
第30回 | まとめ | 16回以降の要点まとめ |