回 | 項目 | 内容 |
第1回 | シラバス講義 | 「貨幣経済論」とはどのような学問であるか,簡単に解説する。1年間の講義内容,成績評価等について説明する。
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第2回 | 貨幣と貨幣経済① | 経済循環図式(財・サービスと貨幣の流れ)と貨幣の諸機能について説明する。 |
第3回 | 貨幣と貨幣経済② | 貨幣の諸機能(続き)について整理し,貨幣とは何か定義する。さらに,貨幣経済の特徴(とくに物々交換経済との違い)を明らかにする。 |
第4回 | 貨幣と貨幣経済③ | 貨幣の歴史について触れる。 |
第5回 | 貨幣(通貨)の概念とマクロ経済① | 現金以外の「通貨」と呼ばれているモノについて説明する。その上で,貨幣供給量(マネーサプライ/マネーストックの諸概念)について解説し,貨幣供給量とマクロ経済の関係ついて,第1次石油危機を事例に考察する。 |
第6回 | 貨幣(通貨)の概念とマクロ経済② | 第1次石油危機,第2次石油危機,バブル経済などを事例に,マクロ経済と貨幣の関係をさらに詳細に考察する。 |
第7回 | マネーサプライと金融政策① | ここでは,マネーサプライの変動要因,とくに貨幣乗数(通貨乗数)について考察する。 |
第8回 | マネーサプライと金融政策② | マネーサプライの変動要因と金融政策の最終目標,政策手段等の関係について説明する。 |
第9回 | ケインズ経済学① | 1930年代の大不況における失業に関する「古典派」雇用理論の誤りについて明らかにする。その上で,ケインズの雇用理論を解説する。 |
第10回 | ケインズ経済学② | 失業の原因としての有効需要不足について「有効需要の原理」について説明する。
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第11回 | ケインズ経済学③ | 失業の説明と原因について,労働市場と財市場の関係について考察し,「過少雇用均衡」の意味を明らかにする。 |
第12回 | ケインズ経済学④ | 政府の役割,とくに有効需要拡大政策としての投資乗数理論について説明する。 |
第13回 | ケインズ経済学⑤ | 投資の決定理論(ケインズ型投資関数)について説明する。 |
第14回 | 前期の復習 | 前期に学習した範囲を復習し,「中間テスト」を行う。
また,夏季休暇の課題を発表する。 |
第15回 | ケインズ経済学⑥ | 貨幣の保有動機,貨幣需要関数,さらに利子率の決定理論(流動性選好説)について説明する。 |
第16回 | ケインズ経済学⑦ | ケインズ『一般理論』における貨幣のトランスミッション・メカニズムとケインズの貨幣観を説明し,古典派の「貨幣の中立性」との違いを明確にする。 |
第17回 | ケインズ経済学⑧ | 『一般理論』における物価理論としての,ケインズの貨幣数量説について説明する。また,古典派の貨幣数量説説との違いにも触れる。 |
第18回 | ケインズ経済学⑨ | 『一般理論』の形成史に触れ,「ケインズ革命」の意義を考察する。 |
第19回 | ケインジアンの経済学① | IS=LM曲線とは何かについて,ケインズ『一般理論』体系との関係に視点をおき説明する。 |
第20回 | ケインジアンの経済学② | IS=LM分析(金融・財政政策の効果)について説明する。 |
第21回 | ケインジアンの経済学③ | IS=LM分析について,『一般理論』の一解釈論としての評価を試みる。 |
第22回 | マネタリズムとケインズ再評価① | 「ケインズ革命」に対する「反革命」としてのマネタリズムの台頭とフリードマンの新貨幣数量説について説明する。 |
第23回 | マネタリズムとケインズ再評価② | R.クラウアーやA.レイヨンフーブッドの「ケインズ再評価主義」をはじめとする,ケインズ経済学に対する再評価を説明する。 |
第24回 | 貨幣・国民所得および物価① | 総需要(AD)=総供給(AS)曲線とは何かを説明する(両曲線の導出やシフトについて)。また,これらの曲線によって何が決定されるかを明らかにする。 |
第25回 | 貨幣・国民所得および物価② | AD=AS曲線のシフトと貨幣供給量の変化あるいは金融政策の関係について説明する。 |
第26回 | マクロ経済学の最近の動向について① | マクロ経済学(あるいは『一般理論』)のミクロ的基礎付けとしての「ニュー・ケインジアンの経済学」について説明する。 |
第27回 | マクロ経済学の最近の動向について② | マクロ経済学(あるいは『一般理論』)のミクロ的基礎付けとしての「ニュー・ケインジアンの経済学」について説明する。 |
第28回 | 後期の復習 | 後期の復習と練習問題 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ |
第30回 | まとめ | まとめ |