講義名 ミクロ経済分析 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月3
単位数 2

担当教員
氏名
齋藤 哲哉

学習目標(到達目標) ミクロ経済分析では、一年次の「ミクロ経済Ⅰ」の知識をベースに、簡単な数学を用いた問題演習を行う。それにより、ミクロ経済に関する知識をさらに深め、公務員試験やERE(経済学検定)などにも対応できるぐらいの知識を習得することを目標とする。
授業概要(教育目的) 下記の参考文献をベースにし、簡単な数値例を用いた問題を解くことにより、ミクロ経済学の考え方や分析手法を学習し、ミクロ経済学への理解度を深める。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンスこの科目の位置付け、評価方法や授業計画などを紹介します。また、基本的な数学の知識の補習も行います。
第2回一般均衡と部分均衡講義:これから問題を解くにあたり、一般均衡と部分均衡の区別を明らかにしてもらいます。また、前回に引き続き、基本的な数学の知識の補習も行います。
第3回消費者の理論1講義:消費者の効用最大化問題と支出最小化問題、需要関数などを復習します。
第4回消費者の理論2演習:前回の授業を基に、実際に問題を解いてもらいます。
第5回生産者の理論1講義:費用最小化問題や利潤最大化問題、費用関数、供給関数などを復習します。
第6回生産者の理論2演習:前回の授業を基に、実際に問題を解いてもらいます。
第7回市場均衡と社会厚生1講義:市場均衡と余剰概念を用いた社会厚生の計算を復習します。また、課税と社会厚生に関する議論も行います。
第8回市場均衡と社会厚生2演習:前回の授業を基に、実際に問題を解いてもらいます。
第9回国際貿易理論とミクロ経済学講義:ミクロ経済学の応用として国際貿易理論を紹介します。
第10回貿易パターンの決定1講義:比較優位の理論を中心に、どの様にミクロ経済学が貿易パターンの決定を説明しているかについて、紹介します。
第11回貿易パターンの決定2演習:前回の授業を基に、実際に問題を解いてもらいます。
第12回貿易政策の部分均衡分析1講義:輸入需要曲線、輸出供給曲線、小国と大国などの基本概念と、関税・補助金政策の厚生分析などを紹介します。
第13回貿易政策の部分均衡分析2演習:前回の授業を基に、実際に問題を解いてもらいます。
第14回国際貿易と貨幣講義:進度に余裕があれば、担当者の研究を基に、国際貿易理論に貨幣を導入する難しさや、いくつかの方法を紹介します。
第15回まとめ期末試験に向けての講義と質疑応答
授業形式 以下はこの講義で学ぶ共通項目です。詳細な講義の内容に関しては、各教員が講義の最初に配布するシラバスを参照してください。講義の順序は、担当教員によって異なる場合があります。

(1)家計(消費者)の選択行動
(2)企業(生産者)の選択行動
(3)市場均衡
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 40% 0% 0% 0% 100%
評価の特記事項 演習を通して身につけた技術を期末試験(60%)で試します。また、演習授業の後に宿題(レポート)を出しますが、これはグループワークとして提出してもらうように考えています。
テキスト 井堀利宏『入門ミクロ経済学』第2版,新世社,2004
石川城太, 菊地徹, 椋寛 『国際経済学をつかむ』,有斐閣,2007
参考文献 講義ノートを適時配布します。
オフィスアワー(授業相談) 月曜5〜6限に研究室、または、個別のアポイントメントによる
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この科目は、ミクロ経済学の応用分野として国際貿易理論を紹介しながら、実際の問題演習を通して、ミクロ経済学の理解をいっそう深めてもらおうと言うのが狙いです。出席点は加えませんが、問題演習を通して期末試験にも直結していますので、授業に出席することは重要です。微積分の知識は必要ありませんが、関数グラフの描き方や連立方程式の解き方、2次関数の基本的な性質など、高校数学の基本的な事項は、ミクロ経済学Iの内容とともに復習しておいてください。