講義名 マクロ経済学演習 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火3
単位数 1

担当教員
氏名
川端 和美

学習目標(到達目標) 「マクロ経済学演習」では,1年次の「マクロ経済学Ⅰ」をベースとした演習を通じて,マクロ経済理論の基礎固めをし,実際のマクロ経済を読み解く力をより深めることを目標とする。
授業概要(教育目的) 共通テキストを用いる。「マクロ経済学Ⅰの講義範囲」を対象とし,簡単な数値例や実際の統計資料などを用いた問題を考えたり,解いたりすることによって,マクロ経済学の考え方や分析手法を学習し,マクロ経済への理解度をさらに深める。また,この学習を通じて,2年次の「マクロ経済学Ⅱ」の理解度を上げることにもつながる。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス
マクロ経済学とは
本講義の概要と受講についての留意点、評価の方法について説明する。
マクロ経済学が対象とすることを確認し、マクロ経済学を学習する上で重要となる概念について説明する。
第2回GDPの概念①GDPとは何かを説明する。
名目GDPと実質GDPの違いを理解する。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.296〜p.299を読む。
第3回GDPの概念②GDPがどのように計測されるのかを3つのアプローチから説明する。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.299〜p.305を読む。
第4回GDPの概念③潜在GDPとは何か。
好況、不況とはどのような状況を示すのか、また豊かさの指標としてのGDPの問題点を明らかにする。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.305〜p.313を読む。
第5回失業とインフレ失業の種類を解説する。
インフレーションと物価の関係を明らかにする。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.313〜p.323を読む。
第6回追加演習第2回〜第5回の復習を兼ねた追加の練習問題を出題し、解説する。
【準備学習】第2回〜第5回の講義ノートを予めおさらいする。
第7回完全雇用モデル①労働市場の均衡および生産物市場の均衡を解説する。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.324〜p.328を読む。
第8回完全雇用モデル②資本市場の均衡を解説する。
その際、何故実質利子率を使うのかについても説明する。
更に3つの市場が同時に均衡する一般均衡についても解説する。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.329〜p.338を読む。
第9回追加演習第2回〜第8回の復習を兼ねた追加の練習問題を出題し、解説する。
【準備学習】第2回〜第8回の講義ノートを予めおさらいする。
第10回小テスト第2回〜第9回の内容について小テストを実施する。
第11回IS-LM分析①IS-LM曲線の導出方法を学ぶ。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献②p.89〜p.99を読む。
第12回IS-LM分析②前回の復習からはじめ、投資により総所得が増加するプロセスを解説する。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献①p.416〜p.425を読む。
第13回IS-LM分析③IS-LMモデルから財政・金融政策の効果を解説する。
演習と解説。
【準備学習】各自が持っているマクロ経済学のテキストの該当箇所を読む。あるいは参考文献②p.100〜p.108を読む。
第14回追加演習第11回〜第13回の復習を兼ねた追加の練習問題を出題し、解説する。
【準備学習】第11回〜第13回の講義ノートを予めおさらいする。
第15回まとめまとめ
授業形式 講義・演習形式,小テスト
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 0% 20% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験と小テストを実施するとともに、講義終了前にその日に扱った内容を確認する課題を提出してもらいます。それを「講義態度」として総合的に評価します。
テキスト 特に指定しません。
参考文献 ①ジョセフ・E・スティグリッツ/カール・E・ウォルシュ著『スティグリッツ入門経済学 第3版』東洋経済新報社, 3500円+税.
②吉川洋著『マクロ経済学 第3版』岩波書店,2800円+税.
など
オフィスアワー(授業相談) 授業内にお知らせする指定アドレスに連絡して、事前にアポイントをとってください。
指示された時間帯に本館2階講師室に来て下さい。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 各回の講義内容に対応した準備学習をして、講義に出席して下さい。
また、授業後はデジュメを見直し、計算問題などはイチから自分で解き直してみて下さい。
積み重ねが大切ですから、講義への積極的・継続的な出席を希望します。