講義名 経済特殊講義Ⅱ(現代社会と企業) ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水1
単位数 4

担当教員
氏名
佐々木 一彰

学習目標(到達目標) 本講義では、現代社会と企業を経営学的な観点から分析できるようになることを目的とします。
授業概要(教育目的) 大学を卒業した後、大部分の学生は「企業」に就職します。その「企業」の寿命は30年と言われておりますが、それはある意味で正しく、ある意味で間違っています。就職した企業が長く続くかどうかということは就職した人々にとって極めて大きな関心事と言って良いと思います。従って、本講義「現代社会と企業」では、前期においては主として理論的な側面より、永続企業についての講義を行い、後期においては主として永続企業のうちFamily企業を取り上げ、講義を行い理論と実践の両面より現代社会と企業を理解できるようになることが本講義の目的です。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス「現代社会と企業」では何を扱うか。
第2回大きな障害を乗り越えた永続企業永続企業がいかに継続してきたかを概観する。
第3回永続企業の具体的な理念永続企業の社是、社訓等について解説を行う。
第4回永続企業とは何か日本における永続企業とは何かについて解説する。
第5回日本における具体的な永続企業日本における永続企業について具体的な事例をもとに解説を行う。
第6回永続企業の特質永続企業の特質について概観する。
第7回永続企業はどの業種、地域に多いのか日本における永続企業はそのような業種が多いのか、どのような地域に多いのかについて解説する。
第8回古くて新しい永続企業以前からの「古いだけ」のイメージとは異なる「新しい」イメージを持っている永続企業について解説する。
第9回具体的な「古くて新しい」永続企業日本における「古くて新しい」具体的な永続企業について解説を行う。
第10回グループワーク企業の事例をもとにグループワークを行う。
第11回永続企業の財務状態について日本における永続企業がどのような財務的な特質を持っているかについて概観する。
第12回永続企業の具体的な財務的特質日本における永続企業の具体的な財務的特質の解説を行う。
第13回永続企業の「失敗」の理論的検討永続企業がどのように「失敗」するかについて理論的に解説する。
第14回永続企業から学ぶこと今後、企業が永続して行くためにはどのような経営行動を行っていけばよいかについて解説を行う。
第15回中間のまとめ
第16回Family企業とは何かFamily企業とは何かについて解説を行う。
第17回Family企業と一般企業の違いFamily企業と一般企業とはどのような相違があるのかについて解説を行う。
第18回日本のFamily企業日本における堅実なFamily企業を具体例をあげながら解説を行う。
第19回外国のFamily企業外国における堅実なFamily企業を具体例をあげながら解説を行う。
第20回Family企業の事業承継Family企業の事業承継についてのポイントについて解説を行う。
第21回永続するFamily企業永続するFamily企業の特質について概観する。
第22回Family企業の所有と経営Family企業の所有と経営について理論的に解説する。
第23回永続するFamily企業のパターン永続するFamily企業にはどのようなパターンがあるかについて解説を行う。
第24回永続するFamily企業の原則永続するFamily企業がどのような原理、原則を貫いているかについて解説を行う。
第25回Family企業の「失敗」Family企業がいかにして「失敗」するかについて理論的に検討する。
第26回Family企業の具体的な「失敗」例Family企業がいかにして「失敗」したかについて具体的な事例をあげて解説を行う。
第27回グループワーク企業の事例をもとにグループワークを行う。
第28回Family企業の目指すべきもの最終的にFamily企業が何を目指すべきかについて理論的に解説を行う。
第29回Family企業が永続してゆくためにはFamily企業が永続してゆくためにはどのような点に着目すべきかについて解説を行う。
第30回まとめ
授業形式 講義形式ではありますが、時々、グループワークが入ります。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 10% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 主として定期試験(後期)によって評価しますが平常点、講義に対する積極性も評価の対象となります。夏季休暇において任意でレポートを提出してもらうこともありえます。
テキスト 帝国データバンク 史料館・産業調査部 編『百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない』朝日新書,777円.
後藤俊夫著『三代、100年潰れない会社のルール』プレジデント社,1714円.
参考文献
オフィスアワー(授業相談) 火曜日15:20~16:10 本館二階講師室。必ず、講義終了後に、事前にアポイントをとること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 企業をめぐる動きをインターネット、雑誌、新聞、TVなどで常にチェックしてください。