講義名 現代企業論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火5
単位数 4

担当教員
氏名
佐々木 一彰

学習目標(到達目標) 本講義では、現代企業を経営学的な観点から分析することができるようになることを到達目標とします。
授業概要(教育目的) 大学を卒業した後、大部分の学生は「企業」に就職します。その「企業」とは果たしてどのような仕組みで成り立っており、どのような問題をかかえ、どのように問題を解決していこうとしているかについて、本講義「現代企業論」では、講義を行います。前期においては主として理論的な側面より現代企業についての講義を行い、後期においては主として具体的な現代企業を取り上げ講義を行い理論と実践の部分より現代企業を理解できるようにすることが本講義の目的です。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス現代企業論では何を扱うか。
第2回企業とは何か、企業形態、資本の証券化企業の各形態および株式の発行について検討する。
第3回出資と経営の分離、企業の所有構造と経営権企業における出資と経営の結合と分離について株式会社を中心に解説する。
第4回株式会社の機関、企業規模の問題株主総会、取締役会について解説し、企業規模と株式会社の関連について検討する。
第5回公企業の諸形態、公企業の経営問題公企業の諸形態と問題について解説し、公企業の民営化について検討する。
第6回企業集中の意義、企業集中の規制企業集中の沿革および実態、そして独占禁止法について検討する。
第7回企業と環境適応、企業と利害者集団企業がなぜ環境に適応しなければならないかを解説し、企業の利害関係者について検討する。
第8回企業の行動と責任、企業の環境適応の課題Ⅰ企業の社会的責任について解説し、あわせて企業の戦略について簡単に説明する。
第9回企業の環境適応の課題Ⅱ企業がとるべき戦略について様々な理論を紹介し、解説する。
第10回グループワーク企業の事例をもとにグループワークを行う。
第11回組織とは何か、機械的組織と有機的組織組織の定義づけを行い、機械的組織と有機的組織を解説する。
第12回官僚制、部門化官僚制の定義づけを行い、部門化のメリットとデメリットを検討する。
第13回職能部門別組織、事業部制組織、本社組織(機能および規模)職能部門別組織、事業部制組織、本社組織における組織の編成原理を解説し、検討する。
第14回プロジェクト・チーム、プロダクト・マネージャー、マトリクス組織有機的組織のメリットとデメリットを解説し、将来のあるべき形態について検討する。
第15回中間のまとめ
第16回企業倫理および環境問題倫理の問題と環境問題に企業がどのように取り組むべきかを検討する。
第17回日本の優秀企業とはどのような日本企業が「優秀」かについて検討する。
第18回日本の優秀企業の事例Ⅰむやみに多角化せずに成功した日本の企業を検討する。
第19回日本の優秀企業の事例Ⅱオリジナリティを持ち、合理的な経営を行い、成功した日本の企業を検討する。
第20回永続企業とは永続企業とは何かについて理論的に検討する。
第21回永続企業の事例Ⅰ日本において100年以上継続している企業を紹介し、その存続の条件を検討する。
第22回永続企業の事例Ⅱ欧米諸国において100年以上継続している企業を紹介し、その存続の条件を検討する。
第23回日本の老舗企業の事例Ⅰ日本におけるいわゆる老舗企業を紹介し、その存続の条件を検討する。
第24回日本の老舗企業の事例Ⅱ日本におけるいわゆる老舗企業を紹介し、その存続の条件を検討する。
第25回ホスピタリティ、ツーリズム企業とは地域経済の活性化、雇用の受け皿として注目されるホスピタリティ、ツーリズム企業の経済的、社会的なインパクトについて検討する。
第26回ホスピタリティ、ツーリズム企業の事例ホスピタリティ、ツーリズム企業のマネジメントについて検討する。
第27回グループワーク企業の事例をもとにグループワークを行う。
第28回ホスピタリティ、ツーリズム先進国の事例(IRを中心として)シンガポールの政策を検討し、シンガポールにおけるIRを解説する。
第29回エンターテイメントビジネスIRにおいて重要な役割を果たすエンターテイメントビジネスについて検討する。
第30回まとめ
授業形式 講義形式ではありますが、時々、グループワークが入ります。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 10% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 主として定期試験(後期)によって評価しますが平常点、講義に対する積極性も評価の対象となります。夏季休暇において任意でレポートを提出してもらうこともありえます。
テキスト 菊池敏夫著『現代経営学』税務経理協会,2524円.
新原浩朗著『日本の優秀企業研究』日経ビジネス人文庫,800円.
参考文献
オフィスアワー(授業相談) 月曜日16:20~17:50 本館二階講師室。必ず、講義終了後に、事前にアポイントをとること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 企業をめぐる動きをインターネット、雑誌、新聞、TVなどで常にチェックしてください。