講義名 現代企業論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水1
単位数 4

担当教員
氏名
井原 久光

学習目標(到達目標) 本講義の目的は,現代企業について学ぶ中で,現代企業人に求められる幅広い視野と顧客・社会志向の視点,基礎的な経営的知識を兼ね備えた人材を育成することであり,学生が自ら学び,考え,知識を確実に習得・活用できる場を提供することにある。
授業概要(教育目的) 最近は,市場における競争が激化し,顧客発想に基づく戦略的な経営や新しいビジネスモデルが注目されている。本講義は,現代企業の行動を,経営戦略論やマーケティング論の視点から切り取って解説しようというものである。同時に,現代企業のコーポレートガバナンスやリスクマネジメント上の課題についても取り上げ,情報化社会に適応した企業倫理や社会的責任,情報公開のあり方についても考える。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス授業概要,評価基準などの説明
第2回現代社会と企業情報化,ソフト化,ボーダレス化の意味
第3回情報化と企業戦略任天堂のケース
第4回サービス化と企業戦略ヤマト運輸のケース
第5回市場とは何か花王アタックのケース
第6回生産志向のコンセプトT型フォードのケース
第7回販売志向のコンセプトボンマルシェのケース
第8回顧客志向のコンセプトビデオ「てんびんの詩」を見て
第9回顧客志向のコンセプト(ケーススタディ)アサヒスーパードライのケース
第10回社会志向のコンセプトペットボトルのケース
第11回企業の社会的責任コーポレートガバナンスの視点から
第12回リスクマネジメント消費者意識の変化と食品メーカーのリスク管理
第13回国際化と企業行動自動車メーカーの海外進出
第14回組織変革の論理アサヒビールの改革
第15回事業ドメインの設定ブックオフと古本屋の違い
第16回ターゲット・ユーザーと市場細分化とポジショニングホールズ,ジョージアのケース
第17回マーケティング戦略の枠組み課題の提示
第18回ケーススタディO社の化粧品市場進出(花王ソフィーナ)
第19回競争戦略ポーター,RBV,ランチェスターの法則
第20回ケースタディ進研模試とTOEICの競争戦略
第21回SWOTと戦略吉本興業のSWOT分析(ケース)
第22回新しいマーケティングリレーションシップマーケティング
ワン・ツウ・ワン・マーケティング
経験価値マーケティング
第23回ケーススタディクラブツーリズムのケース
第24回サービス業の戦略IBMなど
第25回製品戦略ディズニーランドの経営戦略
第26回価格戦略ファミコンとプレイステーションのケース
第27回流通戦略セブン・イレブンのケース
第28回プロモーション戦略コカ・コーラとペプシのケース
第29回広告と消費者インサイトゴットミルクキャンペーンのケース
第30回まとめ全体の総括
授業形式 テキストに沿って,ケーススタディ(事例研究)を中心にして進める。マーケティング理論や経営戦略の理論をベースに最近の経営理論を含めて,広い視点で現代企業の行動を切り取っていく。パワーポイントやビデオを使って立体的に解説しながら,いっしょに現代企業のあり方を考えていきたい。美ジスネススクール的に学生に質問もする。暗記型の講義ではなく,その場で考えてみることを重視している。卒業してから役に立ったと思えるような実学的な授業になればと常に考えながら工夫している。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 10% 5% 0% 5% 100%
評価の特記事項 定期試験を中心して評価するが,確認のための小テストやリアクションペーパー,課題リポートも提出してもらう。
テキスト 井原久光『ケースで学ぶマーケティング(第2版)』ミネルヴァ書房,3200円.教科書は第2版を使う。
その他,必要に応じてプリントを配布する。
参考文献 井原久光『テキスト経営学(第3版)』ミネルヴァ書房,3200円.
井原久光『社会人のための社会学入門』産業能率大学出版部,1800円.
井原久光ほか『経営学入門キーコンセプト』ミネルヴァ書房,2500円.
井原久光ほか『経営戦略のフレームワークがわかる』産業能率大学出版部,2000円.
その他、ケースごとに必要な文献を紹介する。
オフィスアワー(授業相談) 非常勤なので授業の前後に気軽に相談に来てほしいが、本務校(東洋学園大学)が近いので、立ち寄ってくれても結構です。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業ではパワーポイントやビデオを活用しながら具体的なケースを紹介するため,実際に「見る」必要ある。また,授業中にケースに関する意見を求める。このため,実際に授業に出席して「見て」「考え」「発言する」ことが大切である。見て考えたこと,発言したことは,教科書を丸暗記することとは別次元の記憶となり、生きる力になると信じている。
授業用URL http://www.ba.tyg.jp/~ihara/message.html
参考URL 1 http://www.ba.tyg.jp/~ihara/