講義名 産業・組織心理学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 土2
単位数 4

担当教員
氏名
櫻井 研司

学習目標(到達目標) (1) 人事管理と評価場面での課題を理解し,産業・組織心理学の見地からこれらの課題に取り組む方法を提案できる。
(2) 組織発展・リーダーシップ・職務動機・組織行動に関する主要理論を背景に,労働者が意欲的に働く方法を提案できる。
(3) 生産的組織行動と非生産的組織行動の背景にある,労働者自身ならびに労働環境的な要因を説明できる。
授業概要(教育目的) 組織の運営やそのパフォーマンスを理解するうえで人を欠かすことは出来ません。この講義科目では,労働者個人およびグループの組織行動に関して,産業・組織心理学の立場から明らかにされた様々な事項について概説します。 個人としての人間、集団や組織を構成する人間,文化を共有する人間など,様々な側面から組織と労働者に関して学習します。
授業計画表
 
項目内容
第1回オリエンテーション自己紹介・シラバスの説明・講義のすすめ方
第2回産業組織心理学の歴史テイラーの科学的管理法とホーソン研究。

[読書課題 = 馬場ら(2005) 1章 & 13章の1節と2節]
第3回産業・組織心理学における研究・調査法因果関係,実験研究,相関研究など

[読書課題 = 田中(2011),pp.267-278]
第4回組織の選択・魅力と労働者の社会的順応ホランドの職業選択理論,P-E Fit理論など
第5回雇用の多様化と非正規労働非正規雇用のタイプと,雇用条件。 非正規労働のメリットとデメリット。

[読書課題 = 産業・組織心理学ハンドブック (2009) pp.92-107]
第6回人事採用: 仕事の適正・能力・性格職業適性と面接試験,認知能力,精神運動テスト,性格テストなど

[読書課題 = 馬場ら(2005) 4章]
第7回人事評価の方法と制度人事評価の妥当性,評価の汚染,360度評価システムなど

[読書課題 = 馬場ら(2005) 5章]
第8回人事評価の方法と制度 (つづき)
小テスト
理解度の確認 (テスト範囲は,授業2回~8回の内容)
第9回能力開発と教育研修キャリア形成理論,教育研修のデザイン・実施・効果の検証

[読書課題 = 馬場ら(2005) 7章]
第10回職務動機諸理論 I職務動機処理論の概説と評価

[読書課題 = 馬場ら(2005) 3章の1節と2節]
第11回職務動機諸理論 II職務動機処理論の概説と評価 (つづき)
第12回労働者の感情,態度と組織行動職務満足感,職務態度,国民文化と労働者個人の性格など

[読書課題 = 馬場ら(2005) 3章の3節; ロビンス(2009) 2章と3章]
第13回生産的組織行動と非生産的組織行動I生産的組織行動 (組織市民行動)と非生産的組織行動の規定要因
第14回生産的組織行動と非生産的組織行動II
小テスト
小テスト (範囲は授業9回~13回の内容)
第15回まとめ前半の要点まとめ
第16回前半の振り返り,消費者行動広告と苦情,苦情対策
第17回組織発展諸理論 I目標による管理 (MBO),職務再設計など


[読書課題 = 馬場ら(2005) 10章]
第18回組織発展諸理論 II目標による管理 (MBO),職務再設計など (つづき)

第19回組織の文化組織文化の創生,伝達,維持

[ロビンス(2009) 14章]

[読書課題 = 産業・組織心理学ハンドブック (2009) pp.224-227]
第20回集団行動 I集団の概念,集団に属する動機,集団行動に関する心理的背景,集団行動の問題など


[読書課題 = [ロビンス(2009) 7章]
第21回集団行動 II集団の概念,集団に属する動機,集団行動に関する心理的背景,集団行動の問題など (つづき)


[読書課題 = ロビンス(2009) 8章]
第22回職場のコミュニケーションコミュニケーションモデル,コミュニケーションノイズの要因など


[読書課題 = ロビンス(2009) 9章]
第23回小テスト理解度の確認 (範囲は授業17回~22回の内容)
第24回リーダーシップ諸理論 Iリーダーとリーダーシップ,リーダーのパワー,リーダーの出現と機能,リーダー行動理論・特性理論・条件適合理論など


[読書課題 = ロビンス(2009) 10章]
第25回リーダーシップ諸理論 IIリーダーとリーダーシップ,リーダーのパワー,リーダーの出現と機能,リーダー行動理論・特性理論・条件適合理論など (つづき)
第26回職務ストレス理論 Iストレッサ―とストレスの関係,物理的・心理的・職務的なストレス要因など


[読書課題 = 馬場ら(2005) 9章]
第27回職務ストレス理論 IIストレスマネジメント

第28回今日的な課題ワークファミリーバランス
第29回学年末試験理解度の確認

第30回まとめ後半の要点まとめ
授業形式 主に講義方式だが,講師による一方的な授業を避けるため,可能な限り学生参加型の授業にしたい。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
40% 20% 40% 0% 0% 100%
テキスト 馬場 房子・馬場 昌雄(監修)『産業・組織心理学』白桃書房,3990円.
スティーブンロビンス(著) 高木晴夫(訳)『組織行動のマネジメント』ダイヤモンド出版,2940円.
参考文献 産業・組織心理学会 (編集)『産業・組織心理学ハンドブック』丸善,13650円.
オフィスアワー(授業相談) 水曜日13:00~13:50
又はメールによるアポイントメント (sakurai.kenji@nihon-u.ac.jp)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ シラバスに表記されている読書課題は,講義前に必ず読むようにして下さい。
テキスト以外の読書課題を与える場合は,講師が1週間前にクラス内で通知し,読書課題を配布あるいはエコリンクにアップロードします。