講義名 経営情報論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水2
単位数 4

担当教員
氏名
小川 美香子

学習目標(到達目標) 1.経営情報論の用語や情報システムの発展の経緯を説明できる。
2.SWOT分析を理解し身近な事例の分析ができる。
3.組織の事例を分析できる
 (1) 事例を読み、解決すべき課題を特定できる。
 (2) 課題に対する解決策を、複数、提示することができる。
 (3) 複数の解決策から、選択すべき策を選び、その理由を説明できる。
4.今日的な問題を、経営情報学的な視点から捉えることができる。


授業概要(教育目的)  情報コミュニケーション技術(ICT)や情報システムは、私たちの生活に不可欠となっているが、組織の視点からその利活用について考えたことはあるだろうか。
 本講義の目的は、組織の課題を解決するための考え方、ICTの活用方法を、受講生が自分なりに考えられるようにすることである。
 そのために必要な基礎知識として、経営情報学の用語や、情報システムの発展の経緯、情報システムの設計・構築手法等について解説する。また、経営分析の手法を解説し、身近な問題で解決策を見出す練習をする。さらに、組織の事例を読み、課題を特定し、解決策と代替策を考え、最終的にどの策を選択するかをクラスで討議する。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス講義概要、成績評価について説明する。必ず出席すること。
第2回情報システムとは情報社会とは何かを、まずは自分で考えて貰います。そのうえで、情報社会について、また、情報、データ、知識の、情報システムについて解説します。
第3回情報システムの設計例1ファミレスの食物アレルギー情報提供システムについて検討する
「外食店におけるコミュニケーション支援研究」の概要、および食物アレルギーについて説明する
第4回情報システムの設計例2ファミレスの食物アレルギー情報提供システムについて検討する
「外食店におけるコミュニケーション支援研究」に関連する先行研究(サービス科学およびサービスマネジメント、ホスピタリティ研究等)を解説する
第5回情報システムの設計例3ファミレスの食物アレルギー情報提供システムについて検討する
コミュニケーション支援ツールの開発と検証、「外食店におけるコミュニケーション支援研究」の結論について解説する
第6回システム構築とPJ管理情報システムの設計・開発・運用プロセスについて解説する。
第7回経営情報とは1経営情報論の基礎理論および情報システム観について解説する
第8回経営情報とは2経営情報論の基礎理論および組織における人間観について解説する
第9回情報システムの変遷データ処理から経営情報システム(MIS)、戦略的情報システム(SIS)へと移行した経緯、それを支えた技術の変遷を解説する。
第10回経営戦略1全社戦略の理論、事業戦略の理論について解説する
第11回経営戦略2事業戦略の分析手法としてSWOT分析について解説し、身近な例で練習する
第12回事例:小売事例の理解
少人数のグループ討論を行う
【準備学習】ケース教材を読んでくること
第13回事例:小売議論とまとめ
第14回理解度の確認これまでの要点のまとめ
第15回中間まとめまとめ
第16回イントロダクション後期の導入として、前期に実施した小テストの解説および必要に応じて前期の復習を行う
第17回事例:食品メーカー事例の理解
当日配布するケース教材を読み、少人数のグループ討論を行う
第18回事例:食品メーカー議論とまとめ
生産管理、工程管理についての解説
第19回トレーサビリティシステム前回までの食品メーカーの事例を受け、食品企業で導入が進みつつあるトレーサビリティシステムについて解説する
第20回組織コミュニケーション1知識、ナレッジ・シェアリングに関する用語と理論について解説する
第21回組織コミュニケーション2知識創造、組織学習に関する用語と理論について解説する
第22回営業支援・顧客管理システム営業支援システム、顧客管理システム、CRMについて解説する
第23回事例:ソーシャルメディア1事例の理解
ソーシャルメディアをCRMに活用しようとした事例で、少人数のグループ討論を行う
【準備学習】ケース教材を読んでくること
第24回事例:ソーシャルメディア2議論とまとめ
ソーシャルメディアをCRMに活用しようとした事例をとりあげる
ソーシャルメディア/SNS、種類、特徴について解説
第25回ネット・ビジネス1ネットビジネスに関する用語(ドットコム企業、EC等)、インターネットのセキュリティ問題について解説する
第26回ネット・ビジネス2ベンチャービジネス、ビジネスモデル、ネットビジネスの理論について解説する
第27回ICTと社会1ICTの活用がプライバシー問題として取りざたされた例を紹介し、ICTが社会に与える影響について検討する。
第28回ICTと社会2プライバシーに関連する理論、個人情報保護法について解説する。
第29回理解度の確認16回以降の要点のまとめ
第30回まとめまとめ
授業形式 講義形式が基本ですが、少人数でのグループ討論を取り入れます。
事例を扱う回では、事前に教材をEcolinkにアップロードするので各自印刷して持参すること。著作権の関係で、Ecolinkで配布できない教材は、授業時間内に配布します。事例を扱う場合は、複数週にまたがるので、毎回教材を持参することを忘れないで下さい。
毎回出席をとります。また、前期、後期でそれぞれ5回ほど、リアクションペーパーを授業時間内に書いて提出して貰います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 10% 20% 10% 0% 100%
テキスト 遠山暁ら、経営情報論(新版)、有斐閣アルマ
参考文献 必要に応じて授業時に指示する
オフィスアワー(授業相談) 授業のある水曜の昼休みに本館2階講師室で対応しますので、事前にアポイントをとり、指定された時間に本館2階講師室に来て下さい。連絡先は授業初回に説明します。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 最初の講義(ガイダンス)で講義内容、成績評価について説明をするので、必ず出席すること。

自分で考え、他人と議論し、自分とは異なる様々な視点を学ぶことで、視野が広がり、柔軟な考え方が身につきます。本授業が、講義形式に加え、少人数でのグループ討論を取り入れている狙いは、多様な視点を学び視野を広げて貰いたいからです。積極的に議論に参加してくれる学生を望みます。