講義名 Financial EconomicsⅡ ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月2
単位数 2

担当教員
氏名
渡邉 修士

学習目標(到達目標) 今日のマクロ経済を理解する上で先進国の中央銀行の金融政策を理解することは極めて重要である。米国のFederal Reserve Board(Fed)や日本銀行の金融政策(政策金利による制御、量的緩和による制御)について詳しく学習し、金融政策の含意や影響の深い理解を目指す。
授業概要(教育目的) 前期授業では,テキストの「経済学とファイナンス」の2-5章を丁寧に読んでいく。この部分は、標準的なマクロ経済学の教科書との重複は大きいが、解説は現実に即してその意味を改めて考えることでより深い理解を目指す。後期授業は、配布資料に従い、Federal Reserve Boardや日銀の金融政策をデータを見ながら検証していく。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション :  マクロ経済と金融政策
今日のマクロ経済と金融政策の関係について解説する
第2回政策金利による経済の制御 (1) Svenssonモデル
モデルを通して、今日の金融政策の目標と制御について解説する
第3回政策金利による経済の制御 (2) Svenssonモデル
モデルを通して、今日の金融政策の目標と制御について解説する
第4回政策金利による経済の制御 (3) Fedの金融政策の評価

1990年代のFedの金融政策を概観する
第5回政策金利による経済の制御 (4) Fedの金融政策の評価
2000年代前半のFedの金融緩和政策を概観する
第6回政策金利による経済の制御 (5) Fedの金融政策の評価
2000年代半ば以降のFedの金融政策を概観する
第7回政策金利による経済の制御 (6) Fedの金融政策の評価

バブル崩壊期のFedの金融政策を概観する
第8回量的緩和による経済の制御 (1)  Svenssonモデルの拡張
モデルを拡張し、量的緩和の目標と制御について解説する
第9回量的緩和による経済の制御 (2)  Svenssonモデルの拡張

ゼロ金利と量的緩和の含意について解説する
第10回量的緩和による経済の制御 (3) Fedの金融政策の評価
金融システム維持という観点からFedのQE1について概観する
第11回量的緩和による経済の制御 (4) Fedの金融政策の評価
住宅バブル対策という観点からFedのQE1について概観する
第12回量的緩和による経済の制御 (5) Fedの金融政策の評価

FedのQE2について概観する
第13回量的緩和による経済の制御 (6) Fedの金融政策の評価
FedのOperation Twistの目的と含意について概観する
第14回今後の展望
FedのQE3について概観する
第15回総括
授業形式 講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 75% 0% 25% 0% 100%
評価の特記事項 出席を確認する
テキスト 各回レジュメを配布
参考文献 経済学とファイナンス 大村 敬一 、 池尾 和人、 須田 美矢子、 浅子 和美著 東洋経済新報社
オフィスアワー(授業相談) 木曜9:30-10:30  事前にアポイントメントを取ること
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 経済学は学習の積み重ねによって初めて理解が可能となる。授業に出席し理解に努めること。