 |
 |
学習目標(到達目標) |
「マクロ経済学Ⅰ」では,一国の経済活動の決定要因と経済政策の基礎理論を中心に説明を行う。この講義では,現実のマクロ経済現象を読み解くマクロ経済学の構造を理解するため,最低限必要な「基礎知識」,「経済学の考え方」,「分析手法」を習得することが目標となる。 |
 |
授業概要(教育目的) |
マクロ経済学Ⅰの領域は,共通テキストにおける第1章~第6章とする。共通試験範囲は第2章~第6章とするが,第3章「マクロ経済学における「短期」と「長期」」を除く。ただし実際の講義内容と個別試験範囲は,共通試験の範囲に必ずしも限らないので各担当教員の裁量にしたがってください。なお,マクロ経済学Ⅱの履修はマクロ経済学Ⅰの単位取得を前提としている。 |
 |
授業計画表 |
|
|
|
回 | 項目 | 内容 |
第1回 | マクロ経済とは
| 講義の概要と、予定について。不景気、デフレ、バブルとは。ミクロ経済学との違い。
| 第2回 | 国民所得統計①
| 生産とは。価値とは。付加価値と中間財。フローとストック。
| 第3回 | 国民所得統計②
| GDPとは。需要面、分配面。GDPに含まれるもの、含まれないもの。
| 第4回 | 国民所得統計③
| GDPの三面等価。
| 第5回 | 国民所得統計④
| 貯蓄・投資バランス
| 第6回 | 国民所得統計⑤
| GDPについての留意点。名目と実質。減価償却。海外部門。家庭内活動の取り扱い。
| 第7回 | 国民所得統計⑥
| 問題演習
| 第8回 | GDPの決定①
| 有効需要によるGDPの決定。
| 第9回 | GDPの決定②
| 消費と投資のモデル化。
| 第10回 | GDPの決定③
| 45度線分析によるGDPの分析。
| 第11回 | GDPの決定④
| 財政政策の乗数効果。
| 第12回 | GDPの決定⑤
| 税と、海外部門を考慮に入れた乗数効果。
| 第13回 | GDPの決定⑥
| 問題演習
| 第14回 | GDPの決定⑦
| 問題演習
| 第15回 | 資産市場①
| お金とは何か。物価指数。取引需要。貯蓄需要。
| 第16回 | 資産市場②
| マネーサプライ。M1,M2,M3。貯金。国債。
| 第17回 | 資産市場③
| 国債(債券)の需給と価格。
| 第18回 | 資産市場④
| 貨幣の需給均衡と金利。
| 第19回 | 資産市場⑤
| 問題演習 | 第20回 | 資産市場⑥
| 問題演習 | 第21回 | IS/LMモデル①
| 財の需給が一致する条件:IS曲線 | 第22回 | IS/LMモデル② | 貨幣需給が一致する条件:LM曲線 | 第23回 | IS/LMモデル③
| 財市場と貨幣市場の同時均衡
| 第24回 | IS/LMモデル④ | 財政政策の効果、投資ブームの効果 | 第25回 | IS/LMモデル⑤ | 金融政策の効果
| 第26回 | IS/LMモデル⑥
| 好景気、不景気と金融財政政策 | 第27回 | IS/LMモデル⑦
| 日本と世界の景気・不景気の説明。 | 第28回 | IS/LMモデル⑧
| 問題演習
| 第29回 | 理解度の確認
| これまでの要点のまとめ | 第30回 | まとめ | まとめ |
|
|
 |
授業形式 |
講義形式 |
 |
評価方法 |
定期試験
|
レポート
|
小テスト
|
講義態度
(出席)
|
その他
|
合計
|
80% |
0% |
20% |
0% |
0% |
100% |
|
|
 |
評価の特記事項 |
学年末に行われる定期試験(60分)で、共通試験と個別試験が同時に実施されます。成績評価については、50%は共通試験,残り30%は定期試験での個別試験、20%は講義中の小テストの結果を用います。 |
 |
テキスト |
中谷巌『入門マクロ経済学』第5版,日本評論社 |
 |
オフィスアワー(授業相談) |
月曜4限、8号館研究室(但し,事前にアポイントをとること)。 |
 |
事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
マクロ経済学Ⅰは、ミクロ経済学Ⅰと並んで、経済学で最も重要な基礎科目です。マクロ経済学Ⅰでは、一国の経済規模が、どのように決まるのか。その水準に影響を与え、好景気、不景気を作り出すものが何かを学習します。 |