講義名 民法 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月3
単位数 4

担当教員
氏名
根本 晋一

学習目標(到達目標) 私人の生活関係にかかわる法律上の諸問題の学習、換言すると、契約などの財産取引関係(財産法)や親族などの身分関係、および遺産相続の関係(家族法)を規律する「民法」を学習し、その法的教養の涵養をめざす。本講座の目的は、経済学部生の一般教養として、私法の一般法である民法の全体構造を理解することであり、個別条文における解釈上の争点を深く追求することではない。つまり本講座は、初めて法律を学ぶ学生を対象とする入門講座なので、その内容は決して難しくないことを付言する。
授業概要(教育目的) 板書を多用し、ノートの取り方・作り方を教える。ノートを作ると成果を目視できることから、達成感を得られる。講義を目で見て、耳で聞いて、手を動かしてノートを取るという、当たり前の地味な作業こそが、理解の早道であることを再確認させる。前回講義における板書事項を、次回講義までにしっかりと読み直してくること。それが本講義における予習であり、準備学習である。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス

民法とは?①
シラバスの確認など

意義・沿革と歴史・わが国の法制度における位置づけ・基本原理・財産法と家族法など(家族法の概要については、ここで触れる)。
第2回同上②同上
第3回同上③同上
第4回同上④同上
第5回同上⑤同上
第6回私権の主体①私法上の権利や義務の主体、つまり取引の主役となり得る資格とは? 自然人と法人(法人制度の概要については、ここで触れる)・権利能力・意思能力・行為能力・制限行為能力者制度など。
第7回同上②同上
第8回同上③同上
第9回同上④同上
第10回同上⑤同上
第11回私権の客体①権利行使や義務の履行の対象となる「物」とは何か?・物権(所有権等の移転やその公示方法、物権の種類などについては、ここで触れる)と債権(債権の発生や効力などについては、ここで触れる)など。
第12回同上②同上
第13回同上③同上
第14回同上④同上
第15回同上⑤同上
第16回代理制度①私的自治の補充(法定代理。制限行為能力者制度とかかわる)と拡大(任意代理)の方途としての代理制度。
第17回同上②同上
第18回意思表示と法律行為①法律行為の一つである「契約」を核として説明する。意思の不存在と意思表示の瑕疵・法律行為の付款としての条件や期限・期間計算の方法など(契約総論や、典型契約の種類などについては、ここで触れる)
第19回同上②同上
第20回同上③同上
第21回同上④同上
第22回同上⑤同上
第23回同上⑥同上
第24回事務管理・不当利得・不法行為①人の合意を基礎とする「契約」に基づく法律関係に対する、これを基礎としない法律関係について触れる。
第25回同上②同上
第26回同上③同上
第27回同上④同上
第28回家族法概説①「親族法」つまり、親子・婚姻と離婚・扶養義務などの人の身分に基づいて生じる法律関係などについて触れる。
第29回同上②「相続法」つまり、人の死亡に伴う財産の承継と、墳墓や位牌の承継という祭祀承継などについて触れる。
第30回補遺と総まとめ
授業形式 講義形式を採用する。シラバス(学習計画)は凡その目安である。法改正や新判例、新論点を追加した場合、シラバスと講義進行に齟齬が生じる場合もある。なお、受講者数の多寡などを斟酌するので、進行上の都合により、シラバスを変更し、家族法を先に講義する場合もある。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 90% 0% 0% 10% 100%
テキスト 講義開始後に紹介をする。
参考文献 講義開始後に紹介をする。
オフィスアワー(授業相談) 本講義の後、または火曜日3限・日本大学通信教育部本館506号研究室。なお、他の学生との兼ね合いがあるので、多少の待時間を必要とする場合がある。ただし、本年9月以降は水道橋より市ヶ谷本部内に移転する。研究室番号は未定。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 定期試験とレポートのいずれによって成績評価をするのかについては、講義開始後の学習効果を見てから決める。