講義名 哲学概論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月5
単位数 4

担当教員
氏名
越部 良一

学習目標(到達目標) 「哲学」は,大人子供を問わず,また専門家であるかないかに関わらず,自己を問いはじめた人間が,誰でも行う,あらゆる人間に関わるような思考である。そのようなものとしての哲学の様々な考え方,ときに対立する立場,視点の基本的な概念を,哲学の歴史,先人たちの歩みをたずねながら修得し,それを表現できるようにして,自己の哲学の一助とすること,これがこの講義の目標である。
授業概要(教育目的) 講義の前半は,哲学の主要な問題,概念のいくつかを取り上げて,主として西洋の哲学者を論じ,後半は,近代日本にも影響を与えた西洋近代思想の諸問題を取り上げ,その後に,近代の日本思想を取り上げる予定である。
授業計画表
 
項目内容
第1回講義全体の概観評価方法を含め,授業全体の説明と概観
第2回哲学とは何か(1)「哲学」の語義と定義
第3回哲学とは何か(2)哲学のいくつかの根源と動機
【準備学習】
第2回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第4回「死」の問題(1)ソクラテス,プラトンにおける死を巡る思考
第5回「死」の問題(2)ハイデガーとヤスパースにおける死の思考
【準備学習】
第4回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第6回「死」の問題(3)『葉隠』とドストエフスキーにおける死の思考
【準備学習】
第5回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第7回認識と言葉の問題(1)カントの認識論
第8回認識と言葉の問題(2)ヤスパースの暗号論
【準備学習】
第7回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第9回認識と言葉の問題(3)沈黙について
【準備学習】
第8回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第10回存在の問題(1)パルメニデス,ヘラクレイトスの存在論
第11回存在の問題(2)ヘーゲルの弁証法の思想
第12回存在の問題(3)ハイデガーの存在論
第13回存在の問題(4)ヤスパースの包越者論
第14回時の問題ニーチェの永劫回帰
【準備学習】
第13回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第15回中間のまとめまとめ
第16回デカルトの哲学(1)デカルトにおける人間の意識と神の問題
第17回デカルトの哲学(2)デカルトにおける人間の認識の完全性
【準備学習】
第16回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第18回ヘーゲルの絶対者の思想(1)絶対者の展開
第19回ヘーゲルの絶対者の思想(2)ヘーゲルにおける絶対者と人間精神の関係
【準備学習】
第18回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第20回マルクス主義(1)マルクスとエンゲルスの人間中心主義
第21回マルクス主義(2)マルクスとエンゲルスの無神論
【準備学習】
第20回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第22回キルケゴールのヘーゲル批判キルケゴールの主体性と倫理性の思考
第23回キルケゴールの現代批判キルケゴールの現代の大衆批判
【準備学習】
第22回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第24回ニーチェの近代批判(1)ニヒリズムとデカダンス
第25回ニーチェの近代批判(2)ニーチェの大衆批判
【準備学習】
第24回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと
第26回近代日本の則天去私の思考(1)夏目漱石の「則天去私」の思想
第27回近代日本の則天去私の思考(2)清沢満之における「無限」の思想
第28回近代日本の則天去私の思考(3)小林秀雄における「無私」の思想
第29回理解度の確認要点のまとめ
第30回まとめまとめ
授業形式 講義形式で授業を行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 0% 0% 40% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験はレポート試験にする予定である。
テキスト テキストは使用しない。適宜プリントを配布する。
参考文献 授業中に適宜紹介する。
オフィスアワー(授業相談) 授業前の20分間,講師室で対応。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ すぐれた先人を見出して,その考えに付き従うという姿勢をもってほしい。