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学習目標(到達目標) |
本稿の学習到達目標は,ハロッド-ドーマー成長モデル,新古典派成長理論,内生的成長論,最適成長論等を経て,成長政策についても一考することができる,ところまでである。 |
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授業概要(教育目的) |
本稿の教育目的は,数学的な経済成長理論の把握にあるから,この経済は何%で成長するか,あるいは何%で成長すべきか,という議論をできるようになることである。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 成長理論の出発点 | 成長率の概念、短期静学的なケインズ体系の長期動学化。 | 第2回 | 時間の取り扱い方 | 離散的な成長率、連続的な成長率 | 第3回 | 自然対数の底 | e=lim(1+1/n)(n乗)=2.71828‥
n→∞ | 第4回 | 一階定差方程式 | 復利計算
微分方程式と定差方程式 | 第5回 | A.スミスの成長モデル | 生産的労働者の数を増やし,その労働生産性を高めることが,経済成長の基本である | 第6回 | リカードの成長モデル | リカード体系,巨視的分配論 | 第7回 | 〃 | 当体系においては,経済成長に伴って,地代が上昇し,利潤率は低下し,実質賃金率はほぼ一定である | 第8回 | マルクスの成長モデル | 当モデルでは,成長率は搾取率と蓄積率と資本の有機的構成比率とによって決定される | 第9回 | ドーマーの成長モデル | 完全雇用を持続させるためには,投資は貯蓄率と資本生産性との積の比率で増加しなければならない | 第10回 | ハロッドの成長モデル | 現実成長率,保証成長率,自然成長率 | 第11回 | 〃 | 不安定性定理,大不況の分析 Ga<Gn<Gw | 第12回 | 新古典派成長理論 | 新古典派的生産関数 | 第13回 | 〃 | 基本方程式 k=sf(k)-nk の導出,定常的均衡 k=0 の存在と安定 | 第14回 | 〃 | 当モデルにおいては,要するに,経済成長率は所与の人口増加率に決まる | 第15回 | まとめ | 恒常成長状態の想定 |
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授業形式 |
講義形式で,始めは前回の復習と今回のテーマの結論を述べ,それから図形や数式を用いながら,それぞれのテーマについて論述していく。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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0% |
0% |
50% |
50% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
週毎のディスカッションを最重要視します。 |
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テキスト |
香西秦監訳,C.I.ジョーンズ著『経済成長理論入門』日本経済新聞社1999年. |
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参考文献 |
Readings in the Modern Theory of Economie Ghowth,edited by
Joseph E,Stiglitz and HIrofumi Uzawa. |