講義名 経済成長論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金6
単位数 2

担当教員
氏名
本間 祥介

学習目標(到達目標) 本稿の学習到達目標は,ハロッド-ドーマー成長モデル,新古典派成長理論,内生的成長論,最適成長論等を経て,成長政策についても一考することができる,ところまでである。
授業概要(教育目的) 本稿の教育目的は,数学的な経済成長理論の把握にあるから,この経済は何%で成長するか,あるいは何%で成長すべきか,という議論をできるようになることである。
授業計画表
 
項目内容
第1回コブーダグラス型生産関数を基礎とする
新古典派成長理論
パラメーター,分配率,弾力性
第2回資本蓄積過程は定常状態の解に収束する
第3回技術進歩を含む新古典は成長理論当モデルの基礎の生産関数は Y=F(K,AL)である。
ハロッド中立的技術進歩の導入
第4回資本蓄積率=人口増加率=技術進歩率
第5回ケンブリッジ派の成長理論社会全体貯蓄率は資本家の貯蓄率と労働者の貯蓄率との加重平均である。
第6回限定生産力説的成長モデル代替の弾力性,資本集約度の深化,
労働節約的技術進歩
第7回労働の分配率の変化の方向は,上記三つの要因の間の諸関係によって規定される
第8回内生的成長論収穫逓増の過程が導入される
第9回ローマの成長モデルは,新知識の創出活動を内政化したもので,研究開発が盛んで,金利が低く,人的資本が多ければ多いほど,成長率が高くなることを示す
第10回資本蓄積の黄金律消費を最大にするには,均斉成長経路上で,成長率=利潤率,貯蓄率=利潤分配率,貯蓄=利潤の諸均等式が満たされなければならない
第11回最適成長理論最適成長経路とは,社会的公正を最大化する実現可能な成長経路のことである
第12回厚生最大化の諸条件は,ポントリャーギンの最大原理によって,列挙される
第13回位相図においては、最適成長経路は、定常均衡成長状態を意味する鞍点均衡点に収束する二本の成長経路である
第14回新古典派成長理論と財政政策税制の変更による貯蓄率の引き上げは,一時的に成長率を高め,所得水準を引き上げる
第15回まとめ貨幣的成長モデル
授業形式 講義形式で,始めは前回の復習と今回のテーマの結論を述べ,それから図形や数式を用いながら,それぞれのテーマについて論述していく。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 0% 50% 50% 0% 100%
評価の特記事項 週毎のディスカッションを最重要視します。
テキスト 香西秦監訳,C.I.ジョーンズ著『経済成長理論入門』日本経済新聞社1999年.
参考文献 Readings in the Modern Theory of Economie Ghowth,edited by
Joseph E,Stiglitz and HIrofumi Uzawa.