講義名 日本経済論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
乾 友彦

学習目標(到達目標) 産業,企業の生産性の計測方法及びその決定要因の実証分析を理解することを目標とする。生産性の計測結果を使用して、様々な経済分野に応用した実証分析ができる知識を習得する。また成長理論の基礎について基本的なモデルの概要を説明し、経済成長に生産性の果たす役割を明らかにする。
授業概要(教育目的) 最近の成長理論の研究に従って生産面からのアプローチにより生産性の計測方法,その決定要因を当該分野における代表的な論文を通じて学習する。生産性の計測方法,その決定要因を当該分野における代表的な文献を通じて学習する。学習に際して必要となる生産関数等経済学の知識、実証分析において必要となる最低限の計量経済学の知識に関しても、講義で解説を行い、また可能であれば実際のデータも使用した分析も行いながら、分析手法を習得する。
授業計画表
 
項目内容
第1回生産性計測の実際(1)インデックス法による計測(1)
第2回生産性計測の実際(2)インデックス法による計測(2)
第3回生産性計測の実際(3)生産関数による計測(1)
第4回生産性計測の実際(4)生産関数による計測(2),内生性の問題
第5回生産性計測の実際(5)生産関数による計測(3),内生性の問題の解決
第6回生産性計測の実際(6)DEAによる計測
第7回競争と生産性の関係(1)理論と実証分析の乖離について議論(1)
第8回競争と生産性の関係(2)理論と実証分析の乖離について議論(2)
第9回競争と生産性の関係(3)競争と生産性の実証分析(1)
第10回競争と生産性の関係(4)競争と生産性の実証分析(2)
第11回グローバル化と生産性(1)輸出と生産性の関係の分析:セルフ・セレクション
第12回グローバル化と生産性(2)輸出と生産性の関係の分析:学習効果
第13回グローバル化と生産性(3)資源の再配分効果
第14回グローバル化と生産性(4)スピルオーバー効果
第15回授業のまとめ今後の実証研究の方向性の議論
授業形式 英語の教科書や論文を使用しながら,解説します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 簡単な研究課題(レポート)を課します。この課題の提出が重要です。
テキスト 使用しません。必要な教科書の該当ページをコピーして配布します。
参考文献 必要な論文はコピーして配布します。
オフィスアワー(授業相談) メール(inui.tomohiko@gmail.com)にて事前にアポイントを取ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 生産性研究の概要を理解して,将来当該分野での研究に役立つ基礎知識を習得して下さい。ミクロ経済学、マクロ経済学の前提知識があることが望ましいです。また、数式を使った解説を行うことになるので、簡単な数学的知識が必要となります。