回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス | 「所得税法Ⅰ」で何を学ぶか、その対象を解説する。
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第2回 | 所得税の意義 | 所得税は個人の所得に対して課される税であるが、その内容は決して容易でない。その担税力は所得であるものの、単に所得の大きさだけでなく人的事情等も考慮しなければならないことから、その所得計算は難解ともいえる。
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第3回 | 納税義務者 | 所得税の納税義務者として、我が国の居住者と非居住者と分けることができる。居住者においては日本国内で得た所得(国内源泉所得)と日本国外で得た所得(国外源泉所得)を合算して税額を計算し、非居住者においては日本国内から得た所得に対してのみ課税することになる。国際化が進むなかで、「住所」の概念も広がりを見せており、その区分も単純なものではなくなってきている。
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第4回 | 所得税の形態 | 所得税の形態としては、分類所得税と総合所得税とに分けることができる。沿革的には前者から後者に移ってきたが、現行税法はその混合の状態ともいえよう。理想と現実をどう調整していくかは、かなり難しい問題をはらんでいる。
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第5回 | 課税単位 | 各国によって課税単位が異なっている。我が国においては個人単位であるが、米国では夫婦単位であり、フランスでは家族単位である。我が国において沿革的にみると、家族単位から始まっている。各国と比較しながら、その内容を検討していく。
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第6回 | 所得の人的帰属 | 実質的所得者課税の原則から考察する。重要判例を紹介しながら検討を加えることとする。
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第7回 | 所得区分
1利子所得、配当所得
| 利子所得、配当所得の意義と仕組みについて考察する。
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第8回 | 2給与所得、退職所得 | 給与所得、退職所得の意義と仕組みについて考察する。
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第9回 | 3事業所得、不動産所得、山林所得
| 事業所得、不動産所得、山林所得の意義と仕組みについて考察する。
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第10回 | 4譲渡所得 | 譲渡所得の意義と仕組みについて考察する。
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第11回 | 5一時所得 | 一時所得の意義と仕組みについて考察する。
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第12回 | 6雑所得 | 雑所得の意義と仕組みについて考察する。
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第13回 | 収入金額と必要経費 | 所得税は所得に担税力があるものとして課税するのであり、その所得は収入金額から必要経費を差し引いて計算される。その収入金額と必要経費はどのようにして求められるかを考察する。
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第14回 | 税額の計算 | 所得の金額に税率を掛けて税額が計算されるが、税率は租税政策によって決定されるものであるので、所得税収と他の税種からの税収との割合を概観し、かつ諸外国における所得税収との比較、検討を行うこととする。
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第15回 | まとめ | 前回までの講義内容をまとめるとともに、今後の所得税のあり方について検討することとする。
第14回の講義で配布したプリントを予め読んでおくこと
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