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学習目標(到達目標) |
本講義は、金融論Iと同様、マクロ金融政策論(monetary policy analysis)の分野について、自分で今後の研究テーマを設定し、それに即して獨力でリサーチを行つていくに必要な基礎知識を授けることを目標とする。前提として受講者は微分(Lagrange 乘數による最適化までを含む)および積分、線型代数に關するごく入門的知識を持つてゐるものとすることも金融論Iと同様である。なほ、受講生は金融論AIを履習してゐることが必須。何故なら、金融論Iの知識なしに金融論AIIを理解することは不可能だから。 |
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授業概要(教育目的) |
金融論AIで學んだDSGEモデルにマネーを導入してNew Keynesianタイプのマネタリー分析へと誘ふ。講義内容の詳細については金融論AIのシラバスを參照のこと。本金融論AIIの講義は、上述の如く、受講者が全て金融論AIを履修済みであることを前提に組立てられてゐるので、必ずAIを履習してから本講義を履習すること。さうでないと、講義をフオローすることは到底覺束ない。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | DSGEモデルへのマネーの導入 | ガイダンスおよび Cooley-Hansen CIA モデルへのマネーの導入 | 第2回 | 同上 | 同上 | 第3回 | 同上 | MIUモデルへのマネーの導入 | 第4回 | New Keynesian 金融分析モデル | 物價、賃金など名目變數の硬直性を如何にDSGEモデルに導入するか(monopolistic competition、Calvo-type staggered pricing 等)、staggered pricing モデル の説明 | 第5回 | 同上 | 同上 | 第6回 | 同上 | Staggered wage setting モデルの説明 | 第7回 | 同上 | 銀行部門の導入 | 第8回 | 同上 | Taylor Rule の導入 | 第9回 | 同上 | New Keynesian 金融分析における金融政策シミユレーシヨン分析の批判的檢討 | 第10回 | (以下の10〜13は時間的餘裕のあることが前提)DSGEモデルのオープン化 | オープン化されたDSGEモデルの最も單純なケースを扱ふ | 第11回 | 同上 | 上記のモデルに資本調整コストの導入 | 第12回 | 同上 | オープン化DSGEモデルへのマネーの導入 | 第13回 | Matlab演習 | オープン化されたモデルのMatlabによる檢證 | 第14回 | 理解度の確認 | 要點のまとめ | 第15回 | まとめ | まとめ |
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授業形式 |
金融論AIと全く同じ。詳細は金融論Iのシラバスを參照されたい。參考文獻については下記の他、隨時講義で明示する豫定。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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0% |
80% |
0% |
20% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
金融論AIと全く同じ。詳細は金融論Iのシラバスを參照されたい。要するに講義に皆出席ないしそれに準ずる出席をしないとレポートは作成出來ないであらう。 |
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テキスト |
特になし。金融論AIと同様しいて云へば下記の私の website がテキストに相當。 |
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参考文献 |
金融論AIと全く同じ。詳細は金融論Iのシラバスを參照されたい。 |
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オフィスアワー(授業相談) |
金融論AIと全く同じ。詳細は金融論Iのシラバスを參照されたい。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
金融論AIと全く同じ。詳細は金融論Iのシラバスを參照されたい。兎も角、本金融論AIIを受講する塲合、金融論AIを履修してゐないと、受講する意味がないことを十分に理解しておいて欲しい。本講義は金融論AII と表裏の關係にあるから金融論AII のシラバスも倂せて參照すること。 |
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授業用URL |
http://www.eco.nihon-u.ac.jp/~nakajima |