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学習目標(到達目標) |
この経済政策論では競争政策について議論する。経済政策論AⅡでは、現実の市場について競争の程度および競争の効果について判断する様々な考えを議論する。本講義はあくまでミクロ経済学の一応用分野であるから、まず関係するミクロ経済学の習得が必要である。そのうえで、また回帰分析手法をもとに特定の産業や企業の価格ー限界費用マージンと企業の寡占行動パターンを特定化する。 |
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授業概要(教育目的) |
この経済政策論では理論面からは様々な寡占理論を議論する。特に、(1)クールノーモデル、(2)ベルトランモデル、(3)協調モデル、(4)プライスリーダーシップモデル、である。これらはまた、製品差別化市場に応用される。これらモデルはそれぞれ同じ需要と企業規模の下で、異なった結果をもたらすから、実際に企業がどのような行動をとっているかを特定できない。そこで実証分析によって価格ー費用マージンを明らかにし、推測的変動を推定することによって、企業がどのような行動をとっているかが明らかにいなる。 |
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 講義の方針 | | 第2回 | 完全競争モデル | 完全競争価格、、正常利潤、余剰 | 第3回 | 独占モデル | 完全独占、独占価格、限界収入、超過利潤、余剰 | 第4回 | 独占的競争モデル | 独占的競争均衡、正常利潤 | 第5回 | 寡占市場、クールノーモデル | 企業間の相互依存性、反応曲線、クールノー均衡 | 第6回 | ベルトランモデル | ベルトラン均衡 | 第7回 | 協調 | 同質財市場の協調、協定実施機関は必要か、トリガーストラッテジー | 第8回 | 製品差別化市場でのクールノー的行動とベルトラン的行動 | 均衡の比較 | 第9回 | 戦略的補完と戦略的代替、プライスリーダーシップ | 戦略的補完と戦略的代替によるクールノー的行動とベルトラン的行動の比較 | 第10回 | 構造ー成果分析への疑問 | 産業組織論、市場構造、市場行動、市場成果、構造ー成果分析が目指したもの | 第11回 | ケーススタディー | 価格ー限界費用マージン(ラーナー指標)、推測的変動 | 第12回 | ケーススタディーの実際(1) | 需要関数、供給条件、推測的変動 | 第13回 | ケーススタディーの実際(2) | 同時推定 | 第14回 | ケーススタディーの実際(3) | 問題 | 第15回 | まとめ | まとめ |
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授業形式 |
口頭説明と板書 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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0% |
0% |
0% |
70% |
30% |
100% |
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評価の特記事項 |
評価方法のうち、その他とは授業参加態度の積極性である。 |
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テキスト |
受講者の学力によって指示 |
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参考文献 |
受講者の学力によって指示 |
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オフィスアワー(授業相談) |
水曜午後8時~9時 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
講義開始時に指示 |