講義名 哲学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火4
単位数 4

担当教員
氏名
小坂 国継

学習目標(到達目標) この講座は以下の4つの項目を達成することを目標としている。
1.哲学とはどのような学問であるかを,哲学という言葉の由来をも含めて説明す ることができる。
2.哲学の基本的用語やさまざまな世界観・人生観について正確に説明し分類する ことができる。
3.世界の主要な哲学者の思想を解説することができる。
4.実在観・自然観・歴史観・人間観等について東洋と西洋の思惟様式の違いを指 摘することができる。
授業概要(教育目的) 世界,人間,自然,歴史,実在等々について,西洋と東洋の考え方の基本的な違いを,個人の生きかたの問題とからめて,できるだけわかりやすく話をするよう努めたい。とかく哲学というと難解な学問であると思われがちであるが,この講義を通して受講生が哲学に関心をもつようになり,自分自身で物を考えることの大切さと楽しさを感じとることができるように,講義の仕方をいろいろと工夫したい。
授業計画表
 
項目内容
第1回哲学の動機(1)西洋人の哲学観を,とくに哲学の動機という観点から解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第2章1~3を読んでおくこと。
第2回哲学の動機(2)東洋人の哲学観を,とくに哲学の動機という観点から解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第2章4~6を読んでおくこと。
第3回西洋の実在観(1)プラトンのイデア論の概要を説明する。
【準備学習】準備学習用テキスト第3章1の該当部分を読んでおくこと。
第4回西洋の実在観(2)アリストテレスの四原因説を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第3章1の該当部分を読んでおくこと。
第5回西洋の実在観(3)カントとヘーゲルの実在観の概要を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第3章2を読んでおくこと。
第6回東洋の実在観西田幾多郎の現象即実在論について説明する。
【準備学習】準備学習用テキスト第3章4を読んでおくこと。
第7回形而上学とは何か形而上学という言葉の由来と定義について解説し,自然の形而上学と心の形而上学の異同について説明する。
【準備学習】準備学習用テキスト第3章3と5を読んでおくこと。
第8回分別的思惟と平等的思惟(1)デカルトの二元論的世界観を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章1を読んでおくこと。
第9回分別的思惟と平等的思惟(2)カントの認識理論を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章2を読んでおくこと。
第10回分別的思惟と平等的思惟(3)西田幾多郎の純粋経験説をデカルトの哲学と比較しながら解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章3を読んでおくこと。
第11回分別的思惟と平等的思惟(4)理論と実践の関係について東洋と西洋の考え方の違いを解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章7を読んでおくこと。
第12回分別的思惟と平等的思惟(5)理想と現実の関係について」東洋と西洋の考え方の違いを解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章6を読んでおくこと。
第13回有の思想と無の思想(1)ソクラテス以前の哲学者の世界観を概観する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章1を読んでおくこと。
第14回有の思想と無の思想(2)デカルトの二元論的実体観を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章2の該当部分を読んでおくこと。
第15回中間のまとめまとめ
第16回有の思想と無の思想(3)スピノザの一元論的実体観を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章2の該当部分を読んでおくこと。
第17回有の思想と無の思想(4)ライプニッツの多元論的実体観を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章2の該当部分を読んでおくこと。
第18回有の思想と無の思想(5)イギリス経験論の実体観を概観する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章2の該当部分を読んでおくこと。
第19回有の思想と無の思想(6)東洋における無の思想について西田哲学を中心として解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第5章3を読んでおくこと。
第20回肯定の論理と否定の論理(1)ホッブズの自然法思想を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第4章4を読んでおくこと。
第21回肯定の論理と否定の論理(2)ベンサムの功利主義の梗概を説明する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章1を読んでおくこと。
第22回肯定の論理と否定の論理(3)カントの人格主義的倫理学の特徴を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章2の該当部分を読んでおくこと。
第23回肯定の論理と否定の論理(4)ニーチェのニヒリズムについて解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章2の該当部分を読んでおくこと。
第24回肯定の論理と否定の論理(5)ニーチェの「超人」の思想について」解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章2の該当部分を読んでおくこと。
第25回肯定の論理と否定の論理(6)西田幾多郎の行為的直観の思想を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章3と5を読んでおくこと。
第26回肯定の論理と否定の論理(7)和辻哲郎の人間存在論の概要を説明する。
【準備学習】準備学習用テキスト第6章3の該当部分を読んでおくこと。
第27回内なる自然と外なる自然(1)聖書の自然観と人間観について解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第7章1を読んでおくこと。
第28回内なる自然と外なる自然(2)近代科学の自然観と人間観について解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第7章2を読んでおくこと。
第29回内なる自然と外なる自然(3)東洋的自然観と人間観の特徴を解説する。
【準備学習】準備学習用テキスト第7章4と5を読んでおくこと。
第30回まとめまとめ
授業形式 多数の受講者が予想されるので,原則として講義形式でおこなう。毎回,講義の最初に前回の講義の要点を話すので,前回欠席していた者はノートを取り,出席していた者は自分のノートをチェックすること。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 0% 20% 20% 0% 100%
テキスト 小坂国継『西洋の哲学・東洋の思想』(講談社),1900円.
参考文献 峰島旭雄編『概説西洋哲学史』(ミネルヴァ書房),3000円.