講義名 歴史学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火1
単位数 4

担当教員
氏名
堀川 徹

学習目標(到達目標) 1.学問として歴史学を捉えることができる。
2.論理的に物事を説明できる。
3.日本古代史の流れを多面的に捉え,説明することができる。
4.日本の古代国家・社会の構造を理解し,説明することができる。
授業概要(教育目的) 本講義では,歴史学の目的や特徴などを解説し,具体例として日本古代史(主に3世紀~10世紀)を中心とした講義を行う。時代順に様々な論点を取り上げ,多面的に考察し,それらの因果関係を明らかにしていく。本講義を通じて,日本古代史に関する知識の獲得,歴史学の意義を把握し,物事を論理的かつ多面的に捉える力を獲得することを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス本講義の内容や授業の進め方,評価方法について解説する。
第2回学問としての歴史学(1)学問・科学としての歴史学の特徴・目的を学ぶ。
第3回学問としての歴史学(2)歴史学が対象とする空間的枠組みや時間的枠組み,事実について学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第4回日本古代の史料(1)日本古代史の講義を行う前に,知っておく前提として本講義で使用する史料について(3~7世紀を中心に)学ぶ。
第5回邪馬台国から倭王権へ―3、4世紀―(1)邪馬台国の所在地論争や構造など、多角的に考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第6回邪馬台国から倭王権へ―3、4世紀―(2)前方後円墳の出現から倭王権の誕生の流れや構造を東アジアという視角を踏まえて考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第7回倭の五王と巨大古墳―5世紀―(1)倭の五王について,中国に残された史料を中心に考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第8回倭の五王と巨大古墳―5世紀―(2)前方後円墳をはじめとする巨大古墳と当時の王権構造について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第9回世襲王権の成立と蘇我氏の台頭―6世紀―(1)継体天皇の出現と世襲王権の成立について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第10回世襲王権の成立と蘇我氏の台頭―6世紀―(2)蘇我氏に着目して当時の王権を考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第11回律令国家の形成―7世紀―(1)推古朝から大化改新までの流れを東アジア世界の視点も踏まえて考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第12回律令国家の形成―7世紀―(2)大化改新から律令制成立までの流れを考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第13回7世紀以前の地域支配(1)7世紀以前に通底する国造制・部民制・人制について考察し,ここまでの講義の内容を補足する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第14回7世紀以前の地域支配(2)大化改新以降の地域支配である評制や国司制について考察し、ここまでの講義の内容を補足する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第15回中間のまとめまとめ
第16回日本古代の史料(2)律令を中心として、本講義で使用する史料について(8世紀以降)学ぶ。
第17回律令国家体制―8世紀―(1)律令について、また律令に規定された国家の統治機構について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第18回律令国家体制―8世紀―(2)律令国家と辺境支配,外交について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第19回8世紀の地域社会(1)8世紀の地域社会のくらしについて,出雲国を具体例として考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第20回8世紀の地域社会(2)前回に引き続き,8世紀の地域社会のくらしについて,出雲国を具体例として考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第21回桓武天皇と平安京―9世紀―(1)桓武天皇登場以降の政治史について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第22回桓武天皇と平安京―9世紀―(2)平安京を中心に,京を多面的に考察しその特徴を学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第23回8世紀以降の地域支配(1)国司・郡司を中心として,8世紀以降の地域支配の変化を考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第24回8世紀以降の地域支配(2)蝦夷を中心として、辺境地域の支配について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第25回摂関政治の発展と貴族―10世紀―(1)摂関政治の成立と発展について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第26回摂関政治の発展と貴族―10世紀―(2)上級貴族の生活について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第27回東アジア世界と日本史(1)東アジア世界論について考察する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第28回東アジア世界と日本史(2)ここまでの講義を東アジア世界からの視点で振り返る。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第29回考古学的成果と日本史ここまでの講義を考古学的資料に重点を置いて振り返る。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第30回まとめ16回以降の要点まとめ
授業形式 プリントを配布し,講義形式で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 0% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験を重視するが,欠席が多い場合は受験を認めない場合もある。
テキスト 使用せず。プリントを配布する。
参考文献 授業中に紹介する。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後,20分間ほど本館2階講師室にて。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 前回の授業で使用したプリントの内容を理解している前提で進めるので,授業前には前回の授業の復習をしておくことが望ましい。
初回授業時にガイダンスを行うので,受講希望者は必ず初回授業に出席すること。