講義名 文学B ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水4
単位数 4

担当教員
氏名
田村 真奈美

学習目標(到達目標) イギリス文学を代表する作家ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)とチャールズ・ディケンズ(1812-1870)を取り上げて,文学とその時代について考えます。具体的な到達目標は次の通りです。
1.作家とその時代について理解を深める。
2.演劇,詩,小説を中心に,芸術について自分に身近なものとして考える。
3.ディカッション形式の授業を通じて多様な読みの可能性を理解する。
授業概要(教育目的) 外国文学に触れることで他国の文化,歴史,思考・表現方法に対する理解を深めることを目的とした授業です。また,本授業で取り上げる作家・作品は現在もさまざまなジャンルの芸術に強い影響を及ぼしています。文学作品が時代や国境を越えて受け入れられることについても考えてゆきましょう。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス授業内容と進め方について説明します。その後ウィリアム・シェイクスピアについて簡単に紹介します。
第2回シェイクスピアとその時代:エリザベス朝演劇(劇作家、プロデューサー)映画『恋におちたシェイクスピア』(1998)の冒頭を視聴し,エリザベス朝演劇(特にプロデューサー,劇作家)について学びます。
第3回シェイクスピアとその時代:エリザベス朝演劇(上演形態、観客)『恋におちたシェイクスピア』の続きを視聴し,エリザベス朝演劇(上演形態,観客)について学びます。
第4回シェイクスピアとその時代:エリザベス朝演劇(劇団、俳優)『恋におちたシェイクスピア』の続きを視聴し,エリザベス朝演劇(劇団,俳優)について学びます。
第5回『ロミオとジュリエット』への導入『恋におちたシェイクスピア』のバルコニー・シーンについて,もととなった『ロミオとジュリエット』のバルコニー・シーンと合わせて考察します。
第6回『ロミオとジュリエット』前半視聴『恋におちたシェイクスピア』と関係の深い『ロミオとジュリエット』について,映画(フランコ・ゼフィレッリ監督)を視聴して学びます。
第7回シェイクスピアとその時代:女性の地位、アメリカ『恋におちたシェイクスピア』の続きを視聴し,エリザベス朝(特に女性の地位,アメリカ)について学びます。
第8回英術と人生『恋におちたシェイクスピア』の続きを視聴し,芸術と人生の関係について考えます。
第9回『ロミオとジュリエット』:喜劇から悲劇へ『恋におちたシェイクスピア』の続きを視聴し,劇中劇が喜劇から悲劇へと変わってゆく過程について考えます。
第10回『ロミオとジュリエット』後半視聴次週の展開を理解するために,『ロミオとジュリエット』の映画後半を視聴します。
第11回『十二夜』への導入『恋におちたシェイクスピア』の結末を視聴し,全体をまとめるとともに,映画の最後で言及される『十二夜』について紹介します。
第12回『十二夜』前半視聴映画『十二夜』(トレヴァー・ナン監督)の前半を視聴します。
第13回『十二夜』後半視聴映画『十二夜』(トレヴァー・ナン監督)の後半を視聴します。
第14回理解度の確認要点のまとめ
第15回中間のまとめまとめ
第16回後期授業への導入後期の授業内容と進め方の説明に続いて,チャールズ・ディケンズとその時代について簡単に紹介します。
第17回『クリスマス・キャロル』第1節(前半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第1節(前半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第1節(前半)を読んでくる。
第18回『クリスマス・キャロル』第1節(後半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第1節(後半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第1節(後半)を読んでくる。
第19回『クリスマス・キャロル』第2節(前半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第2節(前半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第2節(前半)を読んでくる。
第20回『クリスマス・キャロル』第2節(後半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第2節(後半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第2節(後半)を読んでくる。
第21回『クリスマス・キャロル』第3節(前半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第3節(前半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第3節(前半)を読んでくる。
第22回『クリスマス・キャロル』第3節(後半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第3節(後半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第3節(後半)を読んでくる。
第23回『クリスマス・キャロル』第4節(前半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第4節(前半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第4節(前半)を読んでくる。
第24回『クリスマス・キャロル』第4節(後半):発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第4節(後半)について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第4節(後半)を読んでくる。
第25回『クリスマス・キャロル』第5節:発表とディスカッション『クリスマス・キャロル』第5節について担当者に発表してもらいます。その後ディスカッサント主導で議論します。
【準備学習】『クリスマス・キャロル』第5節を読んでくる。
第26回映像化された『クリスマス・キャロル』映画『クリスマス・キャロル』(ロナルド・ニーム監督)の前半を視聴し,小説の映画化について考えます。
第27回映像化された『クリスマス・キャロル』映画『クリスマス・キャロル』(ロナルド・ニーム監督)の後半を視聴し,小説の映画化について考えます。
第28回『クリスマス・キャロル』の背景『クリスマス・キャロル』の出版形態,また作者ディケンズが当時関わっていた社会活動等,作品の背景について説明します。
第29回理解度の確認要点のまとめ
第30回まとめまとめ
授業形式 前期:映画『恋におちたシェイクスピア』を少しずつ視聴し,教科書(映画のスクリプト)を用いて説明します。映画化されたシェイクスピア作品も取り上げます。授業は講義形式で行いますが,毎回授業の最後にコメントシートを書いて提出してもらいます。
後期:チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』(1843)を日本語で読みます。授業はディスカッション形式で行い,発表者とディスカッサントはあらかじめ指名しておきます。毎回,発表者による担当範囲の発表に続いて,ディスカッサントの発題に基づきクラス全体で議論します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
40% 30% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 前期は定期試験(B試験)40%と毎回の授業内に書くコメントシート10%で評価します。後期は受講態度(授業内の発表内容及び議論への貢献度)30%と学期末のレポート20%により評価します。
テキスト Norman, Marc & Stoppard『恋におちたシェイクスピア』松柏社,2000円.
ディケンズ著,村岡花子訳『クリスマス・キャロル』新潮文庫,2011,400円.
参考文献 シェイクスピア,河合祥一郎訳『ロミオとジュリエット』角川文庫,2005.
シェイクスピア,河合祥一郎訳『十二夜』角川文庫,2011.
オフィスアワー(授業相談) 火曜日2時限(事前に電子メール等で予約を取り,指定された場所に来てください。メールアドレスは初回の授業で知らせます。)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 前・後期ともそれぞれの授業回数の80%以上の出席がない場合,試験,レポートは採点対象外とします。後期は必ず事前にテキストの指定範囲を読み,積極的に議論に参加してください。発言回数はそのまま評価に反映されます。