講義名 法学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月5
単位数 4

担当教員
氏名
高須 則行

学習目標(到達目標) 本講義では、受講生が①~⑤項目について達成できることを目標とする。
①身近な問題を法的視点で捉えることができる。
②法的な問題且つとして法(ルール)に基づく解決方法を説明できる。
③裁判制度を説明することができる。
④法の様々な種類を説明することができる。
⑤近代国家の基本原理を説明することができる。
授業概要(教育目的) 本講義は、
①現代社会における紛争解決で重要視されている法的思考の道具立てを説明し、
②法的思考の道具立てが現実の社会の中でどのように機能しているかを解説する。③また、講義終了時には、法的なものの考え方をより身近な存在として感じられるようになること
を目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回法学へのいざない【準備学習】シラバスを読んでおくこと
第2回日常生活と法具体的な社会問題の中で様々な法が係わっていることを学習する。
【準備学習】新聞記事を読んでい社会的問題を確認しておくこと
第3回日本における近代法制の輸入わが国が明治期にどのような法を輸入し、その輸入がどのような経路によって輸入されたかを学習する。
【準備学習】教科書77頁~89頁を読んでおくこと
第4回法と裁判(Ⅰ)裁判の種類民事裁判・刑事裁判・行政裁判を学習する。
【準備学習】教科書188頁~218頁を読んでおくこと
第5回法と裁判(Ⅱ)裁判所の種類最高裁判所・高等裁判所・地方裁判所・家庭裁判所・簡易裁判所を学習する。
【準備学習】教科書174頁~176頁を読んでおくこと
第6回法的思考と法の種類(Ⅰ)成文法法的三段論法と憲法・条約を学習する。
【準備学習】教科書154頁~156頁、27頁~39頁を読んでおくこと
第7回法の種類(Ⅱ)成文法法律・命令(政令・省令)を学習する。
【準備学習】教科書27頁~39頁を読んでおくこと
第8回法の種類(Ⅲ)成文法議院規則・最高裁判所規則・条例を学習する。
【準備学習】教科書27頁~39頁を読んでおくこと
第9回犯罪と法(Ⅰ)行為性・構成要件該当性:罪刑法定主義刑事裁判の大原則である罪刑法定主義を説明するとともに、犯罪の成立条件(要件)のうち行為性、構成要件該当性を学習する。
【準備学習】教科書121頁~137頁を読んでおくこと
第10回犯罪と法(Ⅱ)違法性犯罪の成立要件のうち、違法性並びに違法性阻却事由(法令行為・正当防衛行為・緊急避難行為)を学習する。
【準備学習】教科書121頁~137頁を読んでおくこと
第11回犯罪と法(Ⅲ)責任性:責任主義犯罪の成立要件のうち、責任性並びに責任阻却事由(心神喪失者・刑事未成年者)を学習する。
【準備学習】教科書121頁~137頁を読んでおくこと
第12回犯罪と法(Ⅳ)判決を読む(1)犯罪の成立要件を前提として、それが実際の判決(地方裁判所と高等裁判所)の中で、どのように表れているかを学習する
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第13回犯罪と法(Ⅴ)判決を読む(2)犯罪の成立要件を前提として、それが実際の判決(最高裁判所判決)の中で、どのように表れているかを学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第14回法と裁判(Ⅲ)裁判員制度裁判員裁判の長所と短所を学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第15回法の構造行為規範・裁判規範・組織規範等を学習する。
【準備学習】教科書10頁~14頁を読んでおくこと
第16回法の解釈(Ⅰ)解釈の意義法文の解釈がなぜ必要なのかを学習する。
【準備学習】教科書156頁~161頁を読んでおくこと
第17回法の解釈(Ⅱ)解釈の技法(1)文理解釈・拡張解釈・縮小解釈を事例を使いながら学習する。
【準備学習】教科書161頁~164頁を読んでおくこと
第18回法の解釈(Ⅲ)解釈の技法(2)目的論的解釈を事例を使いながら学習する。
【準備学習】教科書164頁~167頁を読んでおくこと
第19回法の解釈(Ⅳ)解釈の技法(3)類推適用を事例を使いながら学習する。
【準備学習】教科書163頁~164頁、レジュメを読んでおくこと
第20回法の種類(Ⅳ)不文法(1)制定法とは別に不文法がなぜ必要なのかを学習する。
【準備学習】教科書40頁~57頁を読んでおくこと
第21回法の種類(Ⅴ)不文法(2)不文法の種類である慣習法を事例を使いながら説明する。
【準備学習】教科書40頁~57頁を読んでおくこと
第22回法の種類(Ⅵ)不文法(3)不文法の種類である判例法を事例を使いながら学習する。
【準備学習】教科書40頁~57頁を読んでおくこと
第23回国家の組織と作用に関する法(1)近代国家の基本原理がどのような過程を経て生まれたかを学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第24回国家の組織と作用に関する法(2)わが国の基本原理である国民主権・基本的人権の保障・権力分立制・平和主義を学習する。
【準備学習】教科書144頁~153頁を読んでおくこと
第25回市民生活に関する法(1)近代の資本主義経済社会の在り方を学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第26回市民生活に関する法(2)近代資本主義経済社会の在り方に対応する近代市民法の基本原理(権利能力平等の原則・所有権絶対の原則・契約自由の原則・過失責任の原則)を具体的条文とともに学習する。
【準備学習】教科書98頁~107頁を読んでおくこと
第27回現代資本主義社会の法近代資本主義社会から発展した現代社会の歪みを是正するために生まれた現代法と呼ばれる社会法を学習する。
【準備学習】教科書108頁~120頁を読んでおくこと
第28回法の社会的機能社会統制機能・活動促進機能・紛争解決機能・資源配分機能を学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
第29回法と道徳法の外面性と道徳の内面性を学習する。
【準備学習】教科書21頁~26頁を読んでおくこと
第30回法の目的法の目的である正義原理を学習する。
【準備学習】レジュメを読んでおくこと
授業形式 講義形式で行いますが、受講生の人数によっては、受講生の皆さんに質問し、自らの考えを述べてもらいたいと思っています。そのような双方向の授業を心掛けていきたいと思います。
板書は要点が書かれているから、必ず書き取ること
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
90% 10% 0% 0% 0% 100%
テキスト 山川一陽・船山泰範・根田正樹編著『新法学入門[第2版]』弘文堂,2800円

参考文献 粕谷進『平和憲法の歪曲』近代文芸社新書,1050円
事前学習の内容など,学生へのメッセージ ①テキストの該当箇所を読んでおくこと。
②社会的な問題に関心を抱いてもらいたい。そのためには、新聞等を読むこと。