回 | 項目 | 内容 |
第1回 | イントロダクション | 授業内容の概略を説明する。
【準備学習】シラバスに目を通しておく。 |
第2回 | 19~20世紀の世界と日本 | 現代という時代の歴史的な背景について説明する。
【準備学習】19~20世紀の世界と日本の歴史について年表などを見ておく。 |
第3回 | フロイトの宗教論 | フロイト(1856~1939)は「無意識」という概念を初めて唱え「精神分析」という治療法を創始した精神医学者である。彼は,「幼児にとっての父親」が「神」概念の起源だと主張した。(「神」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「フロイト」「無意識」「精神分析」という用語を調べておく。 |
第4回 | ベンサムの功利主義 | ベンサム(1748~1832)は「人間は生まれつき快をもとめ苦を避ける。このことがすべての道徳の原理である」と主張した。(「道徳」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「ベンサム」「功利主義」という用語を調べておく。 |
第5回 | ダーウィンの進化論 | ダーウィン(1809~1882)は「人間と猿の先祖は同じである」と主張した。(「人間」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「ダーウィン」「進化論」という用語を調べておく。 |
第6回 | 生気論からバイオテクノロジーへ | 19世紀には「生命現象は物理・化学の法則だけでは説明できない」という生気論(せいきろん)が力を持っていた。しかし,現代の分子生物学は生命現象を分子レベルで解明し,その工業的応用がバイオテクノロジーである。(「生命」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「生気論」「分子生物学」「バイオテクノロジー」という用語を調べておく。 |
第7回 | 論理実証主義による形而上学批判 | 20世紀初頭,ウィーン大学の哲学者や科学者たちのグループは「経験的に検証できない命題を主張する形而上学は,偽である以前に意味をなさない」と主張した。(「哲学」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「論理実証主義」「形而上学」「ウィーン学団」という用語を調べておく。 |
第8回 | 脳科学と心 | 現代の脳科学は「心とは脳のことだ」という前提にもとづき,脳の解明を通して人間の心を解明しようとしている。(「心」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「脳科学」「心脳同一説(しんのうどういつせつ)」という用語を調べておく。 |
第9回 | ロボットと人間 | 現代のロボット研究は,人間と交流できるロボットの製作を目指している。これにより,逆に「人間とロボットはどう違うのか」という問題が生じている。(「人間」の脱神秘化)
【準備学習】辞書などで「ロボット」「ロボット工学」という用語を調べておく。 |
第10回 | ニーチェの哲学(1) | ニーチェ(1844~1900)は,キリスト教を批判し,新しい人間のあり方(超人,運命愛)を提唱した。(脱神秘化の克服の試み)
【準備学習】辞書などで「ニーチェ」「超人」「運命愛」という用語を調べておく。 |
第11回 | ニーチェの哲学(2) | ニーチェは「認識とは解釈である」と主張し,近代科学の客観主義を批判した。(脱神秘化の克服の試み)
【準備学習】前回のノートを読み返しておく。 |
第12回 | ハイデガーの哲学(1) | ハイデガー(1889~1966)は,人間の実存論的分析をおこなった。(脱神秘化の克服の試み)
【準備学習】辞書などで「ハイデガー(ハイデッガー)」「現存在(げんそんざい)」という用語を調べておく。 |
第13回 | ハイデガーの哲学(2) | ハイデガーは,人間の実存論的分析に基づき,近代科学的な世界観を批判した。(脱神秘化の克服の試み)
【準備学習】前回のノートを読み返しておく。 |
第14回 | 現代とはいかなる時代か | 現代は脱神秘化とその克服の試みが激しく交錯している時代である。
【準備学習】ここまでのノートを読み返しておく。 |
第15回 | まとめ | 全体のまとめ |