講義名 スポーツ文化論 ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
佐藤 文宏

学習目標(到達目標)  スポーツ現象をもとにした映像を教材として、その中に表現されている
文化的、社会的、歴史的背景から、スポーツや教育的事象に関わる内容を
見聞する。
 そこに内在する背景から、我々の持っている歴史観、価値観、宗教観との
相違などを検証し、問題や疑問点を明確にして、解決への方向を探る。
 我々の生活や現代の社会状況と関連づけ、より深く分析し総合的に幅広く、深く知識を得る事を目的とする。
授業概要(教育目的)  スポーツの映像による歴史はトーマス・エジソンによるキネトスコープ時代にさかのぼり、1898年エジソンによるベースボール映画の制作からスタートし、スポーツニュースのみならず、制作者の表現意図が大きく反映されるスポーツ映像作品が多く制作された。
 一方、ラジオやテレビの発明により瞬時にスポーツが中継され間接的なスポーツ観戦に大きく変化をもたらした。
 メディアスポーツはテレビやパソコンの普及により、スポーツのルールまで大きくを変えている。
 本来のスポーツ文化遺産の根幹まで変えられ、スポーツメディアの責任が大きく問われている時代に変化しつつある。

授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス 14回に及ぶ講義の狙いと方法の説明
 講義計画・成績評価・テキスト等の解説
第2回喜劇化されたスポーツ映像 無声時代のスポーツ映像(サイレント映画)
 ロイド・キートン・チャップリンによるスポーツ
 喜劇映像からのスポーツの歴史の変遷の研究
 「キートンのカレッジ」
 「ロイドの人気者」
 「チャップリンのスケート」
第3回政治とスポーツオリンピックの政治性について、
1936年ナチスのベルリンオリンピックの「民族の祭典」
1964年東京オリンピック大会の「東京オリンピックハイライト」
2000年 「シドニーオリンピックハイライト」(AV)による比較検討(時代的背景の変革)
第4回宗教・人種差別等のスポーツ観 ①なんのために走るのか?
英国エリート教育とスポーツ
「炎のランナー」1981年度アカデミー賞受賞作品
(AV)によるスポーツの社会的背景などの歴史研究
第5回宗教・人種差別等のスポーツ観 ②なんのために走るのか?
英国エリート教育とスポーツ
「炎のランナー」1981年度アカデミー賞受賞作品
(AV)によるスポーツの社会的背景などの歴史研究
第6回宗教・人種差別等のスポーツ観 ③アメリカスポーツの歴史上における黒人スポーツ選手の人種差別の歴史的研究(アメフト)
 「炎のタッチダウン」(AV)
第7回宗教・人種差別等のスポーツ観 ④ ネイティブ・アメリカン(インディアン)の人種差別について、当時と現代の比較研究
 「ロンリーウエー」(AV)
第8回スポーツと夢 ①アメリカのメジャースポーツ「野球による家族愛・心情と親子の絆」
 「フィールド・オブ・ドリームス」(AV)
第9回スポーツと夢 ②アメリカン・ドリーム
 「打撃王」「ザ・ベープ」(AV)
第10回プロジェクト X 挑戦者たち ①
”ツッパリ生徒と泣き虫先生”
 伏見工業高校ラグビー部・日本一への挑戦 
第11回プロジェクト X 挑戦者たち ② 駅伝日本一 ”運命のたすきをつなげ”
 兵庫県 西脇工業高校生徒たちの誇りを取り戻す
 闘いの軌跡を描くドラマ
第12回南国ジャマイカの冬季オリンピック出場1988年カナダ・カルガリー冬季オリンピックにボブスレーチームが出場
 雪と氷の世界で大活躍のクールでホットなジャマイカ旋風!「クール・ランニング」(AV)
第13回技術的レベルアップの苦悩と成功 サッカーに夢を賭け、男の愛と挫折と栄光の物語
 イギリスのシェフィールドを舞台にしたサッカー・ ムービーの傑作
 「ドリーム・ゴール」(AV)
第14回日本と世界ののスポーツ映像文化の総括
第15回講義の総括とレポート試験の指導
授業形式  メインテーマの映像(ビデオテープ・DVD)から,オリンピック大会,
スポーツイベントとファッション,身体観、ドーピング,宗教とスポーツ,
人種問題など,横断的,総合的な思考によって,総合的な知識を身につけるよう努力する。
 各時間毎にディスカッションし感想文を提出してもらう。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 20% 30% 50% 0% 100%
評価の特記事項  講義時間に毎回実施される小レポート・出席状況・受講態度等から総合評価する。出席を重視。原則として15回中,4回までの欠席はセーフ,5回以上はアウととする。
テキスト なし
参考文献 スポーツ映像のエピステーター(舛本直文著 新評論社)
オフィスアワー(授業相談) 授業開催曜日 木曜日4時限目 8号館4階 4-21研究室
事前学習の内容など,学生へのメッセージ  講義中の私語は厳禁、飲み物は持ち込まぬこと。
 ビデオ鑑賞など,遅刻するとストーリーが理解できなくなるため
 原則として,遅刻は認めない。(入場制限時間 9時15分・時間厳守)
 授業中,携帯電話等使用した学生は即退場,除名とする。
 教室内では原則として脱帽,コートは脱ぐこと。

  これらの要望に答えられる者のみ受講されたし。