講義名 日本の文化B(留学生用) ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
越部 良一

学習目標(到達目標) 1.日本の知識人,思想家の文章をスムーズに読める。
2.日本の代表的な知識人の考え方の輪郭を説明できる。
3.思想関係から見た日本の文化の特徴を,西洋と比較しながら述べることができる。
授業概要(教育目的) 日本の文化の歴史をふまえながら,特に明治以降の近代日本の文化と西洋文明との関わり,日本と西洋との違いに焦点をあわせて,夏目漱石や和辻哲郎といった近代日本の知識人の文章と思想とを見ていく。
授業計画表
 
項目内容
第1回講義全体の概観評価方法を含め,この講義全体の説明と概観
第2回日本の文化の歴史この講義に関連する日本の文化の歴史の概観
第3回夏目漱石(1)漱石の紹介と,講演「現代日本の開化」の文章を見ていく。
第4回夏目漱石(2)講演「私の個人主義」の文章を見ていく。
【準備学習】
第3回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第5回夏目漱石(3)漱石の書簡中に表れた思想を見ていく。
【準備学習】
第4回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第6回新渡戸稲造(1)新渡戸の紹介と,『武士道』から武士道の源流などについての文章を見る。
第7回新渡戸稲造(2)『武士道』から武士道の諸特徴についての文章を見る。
【準備学習】
第6回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第8回新渡戸稲造(3)『武士道』から武士道の将来についての文章を見る。
【準備学習】
第7回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第9回和辻哲郎(1)和辻の紹介と,『風土』から,西洋と日本の自然観の違いについての文章を見る。
第10回和辻哲郎(2)『風土』から,日本の「家」の特殊性についての文章を見る。
【準備学習】
第9回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第11回小林秀雄(1)小林秀雄の紹介と,小林秀雄の「自己」についての文章を見る。
第12回小林秀雄(2)小林秀雄の歴史と言葉についての文章を見る。
【準備学習】
第11回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第13回小林秀雄(3)「美を求める心」を読む。
【準備学習】
第12回の授業で配布したプリントを予め読んでおく。
第14回理解度の確認要点のまとめ
第15回まとめまとめ
授業形式 原則としてプリントを配布し,受講者の語学力に合わせながら,その文章を読み進め,そこに現れている思想を講義するという形をとる。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 40% 0% 60% 0% 100%
評価の特記事項 レポートは授業時に提出してもらう。詳細は授業中に指示する。
テキスト テキストは使用せず,プリントを配布する。
参考文献 授業中に適宜紹介する。
オフィスアワー(授業相談) 授業前後の休み時間に講師室で対応。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 「思想」といっても難しい用語を扱うつもりはなく,かた苦しく考える必要もない。日常の生活の中で少しでも心の支えとなるような言葉を1つでも見出すことが大切である。