講義名 マクロ経済学演習 ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金5
単位数 1

担当教員
氏名
橋本 悟

学習目標(到達目標) 「マクロ経済学演習」では,1年次の「マクロ経済学Ⅰ」をベースとした演習を通じて,マクロ経済理論の基礎固めをし,実際のマクロ経済を読み解く力をより深めることを目標とする。
授業概要(教育目的) 共通テキストを用いる。「マクロ経済学Ⅰの講義範囲」を対象とし,簡単な数値例や実際の統計資料などを用いた問題を考えたり,解いたりすることによって,マクロ経済学の考え方や分析手法を学習し,マクロ経済への理解度をさらに深める。また,この学習を通じて,2年次の「マクロ経済学Ⅱ」の理解度を上げることにもつながる。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス授業方針の説明(アウトプット中心の授業であること)、およびマクロ経済学の概要の確認をする。
第2回国民経済計算1GDP、NDP、DIなどの定義の確認、および帰属計算等の確認、演習を行う。また、内生変数、外生変数、三面等価などの知識の確認も行う。
第3回国民経済計算2ラスパイレス、パーシェの物価指数の確認、簡単な計算問題の演習を行う。産業連関表の読み方の確認をする。
第4回財市場分析1(45度線分析)サミュエルソンの45度線分析の知識の確認をする。次に、財政政策をはじめとした経済政策の重要性を確認する。
第5回財市場分析2(45度線分析)乗数効果について計算問題を解くことで知識の確認をする。
第6回財市場・貨幣市場分析1貨幣の役割、名目・実質金利、貨幣市場の仕組み、および財市場と貨幣市場の同時分析であるIS-LM分析の理論の確認を行う。
第7回財市場・貨幣市場分析2計算問題等を解くことで、財政金融政策の重要性について確認する。
第8回財市場・貨幣市場・労働市場分析1労働市場分析、フィリップス曲線、AD-AS分析の確認をする。
第9回財市場・貨幣市場・労働市場分析2AD-AS分析等について計算問題で演習をする。
第10回経済成長理論1経済成長の源泉やハロッド=ドーマー理論の確認をする。
第11回経済成長理論2新古典派成長モデルや内生的経済成長モデルの確認をする。
第12回国際経済学1為替レートの決定要因やマンデル=フレミングモデルの確認をする。
第13回投資理論と消費理論トービンのq理論などの投資理論の知識の確認、およびケインズとクズネッツの消費理論関数について確認する。
第14回理解度の確認これまでの要点のまとめ、復習を行う。
第15回まとめまとめ
授業形式 講義・演習形式,小テスト
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
50% 0% 50% 0% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験と簡単な小テストで評価する。
テキスト 使用するテキストについては第1回の授業で述べる。受講生の要望等を踏まえて決める予定である。
参考文献 1.斉藤誠他著(2010年)『マクロ経済学』有斐閣,3900円+税.
2.マンキュー(2011)『マクロ経済学Ⅰ』東洋経済新報社3700円+税.
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後20分程度は講師室にいます。あるいは、メールで問い合わせてください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ マクロ経済学のテキストを読み直して、理論の確認をしておくと授業の理解度が高まると思う。さらに、微分をはじめとした数学の知識の確認をしておいてほしい。
復習については、授業で学習した専門用語の意味を確認すること、計算問題については家で再度解いてみること。やや難しい内容も含まれているが頑張ってついてきてほしい。