講義名 アジア経済論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月3
単位数 4

担当教員
氏名
郭 洋春

学習目標(到達目標) 1.アジアの経済成長要因について理解し説明できる。
2.アジア地域の経済パフォーマンスを経済的側面からだけではなく,政治的・社会 的側面など様々な初側面からも理解し説明できる。
3.アジア経済のダイナミズムについて理解し説明できる.
4.日本とアジアの経済関係について理解し説明できる.
授業概要(教育目的) 講義の進め方は,前期はアジア地域を取り巻く様々な諸問題について,具体的事例を中心に解説を行っていく.特に,アジアを取り巻く諸問題についてはアジアが,受講生にとって身近な問題として理解できるよう解説していく.後期は日本と味との経済関係を日本企業の対中国進出というテーマから解説する。
授業の進め方は、教師による一方通行的な授業ではなく,双方向的授業を目指す.
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンスアジア経済論の目的・内容・成績評価方法・諸注意などについて解説する.
第2回世界の中のアジア世界の工場・消費市場としてのアジアのダイナミズムを理解する.
【準備学習】テキスト第1章を読んでくること。
第3回アジアはなぜ発展したのか①アジア発展のメカニズムを理解する.
【準備学習】テキスト第2章を読んでくること。
第4回アジアはなぜ発展したのか②アジア発展のメカニズムを理解するとともに、それが他の開発途上国にも適用できるかどうかについて解説する.
【準備学習】テキスト第2章を読んでくること。
第5回グローバリゼーションとアジアグローバリゼーションとはどのような現象を指すのか、その今日的特徴は何かについて解説する。
【準備学習】テキスト第3章を読んでくること。
第6回アジアと通貨危機①グローバリゼーションの負の側面として噴出したアジア通貨危機の実態と背景について解説する.
【準備学習】テキスト第4章を読んでくること。
第7回アジアと通貨危機②アジア通貨危機が新たな通貨危機=21世紀型通貨危機であることを解説し、昨今の世界的金融危機との関連について理解する。
【準備学習】テキスト第4章を読んでくること。
第8回アジアとFTA昨今、TPPの加盟問題で注目を浴びる自由貿易協定=FTAの目的と内容、その経済効果について解説する.
【準備学習】テキスト第5章を読んでくること。
第9回アジアとAPEC①世界最大の経済協力たいといわれるAPECの設立の背景、変遷過程などを解説する.
【準備学習】テキスト第6章を読んでくること。
第10回アジアとAPEC②2020年に完成を迎えるAPECに対する日本政府の戦略等について解説する.
【準備学習】テキスト第6章を読んでくること。
第11回アジアに浸透するジャパナイゼーション①ポップカルチュアとして知られるジャパナイゼーション誕生の背景について解説する.
【準備学習】テキスト第7章を読んでくること。
第12回アジアに浸透するジャパナイゼーション②ジャパナイゼーションの日本の外交政策=真の日本理解に有効かどうかについて解説し、アジアから見た日本のジャパナイゼーションの意義について理解する.
【準備学習】テキスト第7章を読んでくること。
第13回観光産業から見た日本とアジア総合産業として21世紀の日本経済を主導する観光産業の現状を解説すると共に、観光産業発展の可能性を検討する.
【準備学習】テキスト第8章を読んでくること。
第14回日本の中のアジア外国人の受入れが日本社会に及ぼす影響について解説する.
【準備学習】テキスト第9章を読んでくること。
第15回前期まとめ-国際舞台で活躍するアジア1980年以降世界の政治・経済・社会的舞台で活躍しているアジアの実相を解説する.
【準備学習】テキスト第10章を読んでくること。
第16回後期授業ガイダンス後期授業の目的・内容・諸注意などについて解説する.
第17回日本多国籍企業の中国展開と日台ビジネスアライアンス①巨大化する中国市場におけるその位置と新たな競争戦略について解説する。
【準備学習】テキスト第1章を読んでくること。
第18回日本多国籍企業の中国展開と日台ビジネスアライアンス②巨大化する中国市場におけるその位置と新たな競争戦略について解説する。
【準備学習】テキスト第1章を読んでくること。
第19回中国における日台アライアンスの基盤とその変化の可能性①
「台湾活用型対中投資」の実態を解説する。
【準備学習】テキスト第2章を読んでくること。
第20回中国における日台アライアンスの基盤とその変化の可能性②「台湾活用型対中投資」の実態を解説する。
【準備学習】テキスト第2章を読んでくること。
第21回グローバリゼーションと台湾企業の依存関係管理①日本の装置産業と台湾TFT‐LCD産業の関係性の変化を解説する。
【準備学習】テキスト第3章を読んでくること。
第22回グローバリゼーションと台湾企業の依存関係管理②日本の装置産業と台湾TFT‐LCD産業の関係性の変化を解説する。
【準備学習】テキスト第3章を読んでくること。
第23回中国・台湾における日系多国籍企業の労働力の生成と編成①
中国と台湾における労働条件などについて解説する。
【準備学習】テキスト第4章を読んでくること。
第24回中国・台湾における日系多国籍企業の労働力の生成と編成②
中国と台湾における労働条件などについて解説する。【準備学習】テキスト第4章を読んでくること。
第25回日台中企業間の生産チェーンと国際的下請生産①日本中小企業の海外進出を通して日台中企業間の生産チェーンと国際的下請生産の実態を解説する。
【準備学習】テキスト第5章を読んでくること。
第26回日台中企業間の生産チェーンと国際的下請生産②日本中小企業の海外進出を通して日台中企業間の生産チェーンと国際的下請生産の実態を解説する。
【準備学習】テキスト第5章を読んでくること。
第27回日・台・中産業連携と経済成長戦略①脱冷戦のビジネス・ネットワークによる平和と繁栄の秩序を解説する。
【準備学習】テキスト第6章を読んでくること。
第28回日・台・中産業連携と経済成長戦略②脱冷戦のビジネス・ネットワークによる平和と繁栄の秩序を解説する。
【準備学習】テキスト第6章を読んでくること。
第29回日台中ビジネスアライアンスの発展と韓国多国籍企業の対応―競争と協調
日台中ビジネスアライアンスの発展と韓国多国籍企業の対応を競争と協調の観点から解説する。
【準備学習】テキスト第7章を読んでくること。
第30回後期まとめ後期内容のまとめを行う。
授業形式 教師による一方通行的な授業ではなく,双方向的授業を目指す.具体的には,講義途中での質疑応答はもちろん,学生同士によるディッスカッション(バズセッション),意見の発表(これらは主に後期)と毎授業ごとの理解度テスト(通年)を行う.また,ビデオなどの視聴覚教材も多く取り入れ,多角的な理解の深化を図る.
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
50% 10% 40% 0% 0% 100%
評価の特記事項 全ての評価項目で万番なく点数を取らないと合格しないので、履修者は真摯な態度で授業に臨むこと。
テキスト 前期:郭洋春『現代アジア経済論』法律文化社(毎回予習してきて持参すること)
後期:郭洋春・角田収『中国市場と日中台ビジネスアライアンス』文眞堂(毎回予習してきて持参すること)
参考文献 郭洋春『TPP すぐそこに迫る亡国の罠』三交社
郭洋春・戸崎純・横山正樹編『環境平和学』法律文化社
郭洋春・戸崎純・横山正樹編『脱「開発」へのサブシステンス論』法律文化社
郭洋春『アジア経済論』中央経済社
オフィスアワー(授業相談) 本授業終了後、本館2階講師室にて20分間は対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 受講生の皆さんには,教師の話を聞くだけ,という受動的姿勢で臨むのではなく,自らの頭で問題を見つけ,考え,解決策を創造するという主体的姿勢で参加して下さい.また,授業の運営に支障をきたす行為(私語,携帯電話,授業途中での入退室、内職等)は,慎んで下さい.