回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス
| 都市問題論では何を扱うか
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第2回 | ミクロ経済学の復習1
| 消費者行動について,住宅の需要関数を導出することで復習する。
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第3回 | ミクロ経済学の復習2
| 生産者行動について,住宅の供給関数を導出することで復習する。
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第4回 | ミクロ経済学の復習3 | 住宅の需要曲線と供給曲線から市場均衡を復習しする。 |
第5回 | ミクロ経済学の復習4 | 上記の市場均衡から市場家賃,市場住宅生産量,余剰の考え方を学ぶ。 |
第6回 | 日本の都市問題 | 日本の都市・住宅で何が問題なのかを様々なデータをもとに検討し,本講義での分析対象の問題点を明らかにする。 |
第7回 | 住宅政策の経済学的分析1
| ミクロ経済学の分析手法を用いて,家賃規制,公共住宅の供給に関する検討を行う。 |
第8回 | 住宅政策の経済学的分析2 | ミクロ経済学の分析手法,特に無差別曲線と予算制約線を用いて,家賃補助と所得補助の比較検討を行う。 |
第9回 | 住宅政策の経済学的分析3 | 中古市場の脆弱性を情報の非対称性を用いて検討する。特に,アドバースセレクションがどのように起こっているかを解説する。
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第10回 | 住宅政策の経済学的分析4 | 借家市場の脆弱性を情報の非対称性を用いて検討する。特に,モラルハザードがどのように起こっているかを解説する。 |
第11回 | 地代と地価の関係 | フローの地代と,ストックの地価の関係をユーザーコストの概念を基に解説する
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第12回 | 土地政策の経済学的分析1
| 土地や住宅に対する税をユーザーコストを用いて効率性の観点から検討する。
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第13回 | 土地政策の経済学的分析2
| 次に,土地に対する税の中立性と非転嫁命題について解説する。
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第14回 | 土地政策の経済学的分析3
| 土地と金融資産に対する譲渡所得税と相続税による資源配分への歪みと公平性について解説する。 |
第15回 | 経済学的分析から見た日本の土地・住宅政策1
| 上記の分析手法を基に,日本の住宅政策を評価していく。
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第16回 | 経済学的分析から見た日本の土地・住宅政策2
| 上記の分析手法を基に,日本の土地政策を評価していく。
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第17回 | 都市の交通問題 | 日本の交通問題として,都市での交通混雑問題と地方圏での公共交通サービスの赤字問題に焦点を当て,問題を認識する。 |
第18回 | 交通混雑緩和策
| 都市での交通混雑の原因とその対策を経済学的に分析する。対策として規制的対策と価格政策の比較を行い,同時に環境への影響も検討する。 |
第19回 | 地方公共交通サービスの赤字問題 | 地方公共交通サービスの赤字問題を,交通サービスの需要と供給関数を基に分析し,その対策を検討する。
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第20回 | 地域公共サービス供給問題1
| 保育や介護,教育サービスなど地方公共サービスの問題点を市場規制,特に参入規制の観点から経済学的に検討する。 |
第21回 | 地域公共サービス供給問題2
| 地域公共サービスの問題点を財政面から検討を行う。
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第22回 | 地域公共サービス供給問題3
| 地方公共サービスへの住民の対応としての「足による投票」行動と,その結果としての都市の成長について解説する。
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第23回 | 都市空間利用1 | 住民・企業が土地に対してオファーする付け値地代の概念を,住民の効用最大化行動,企業の利益最大化行動から解説する。
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第24回 | 都市空間利用2 | 上記の付け値地代によって都市空間利用と地代形成を導出する。
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第25回 | 都市空間利用3
| 上記の付け値地代に外部性を導入すると都市空間利用がどのように変化するかを検討する。
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第26回 | 都市の成長理論1
| 都市はなぜ成長するかを集積の利益を導入した空間経済の基礎を学ぶ。 |
第27回 | 都市の成長理論2 | 最適都市規模を経済学ではどのように考え,現状の都市規模が過大か過小かを検討する。
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第28回 | 日本の地域・都市政策 | 上記の成長理論から見て,戦後日本が採ってきた都市政策を評価する。 |
第29回 | 理解度の確認 | 要点のまとめ |
第30回 | まとめ | まとめ |