講義名 マーケティング論 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 金1
単位数 4

担当教員
氏名
伴 正隆

学習目標(到達目標) 1.企業の販売活動にどのような意思決定が必要か説明することができる。
2.身近な商品・サービスの販売活動をマーケティングの理論でとらえることができる。
3.典型的なマーケティング課題についてマーケティングの理論を用いて解決できる。
4.典型的なマーケティング課題について数量的な分析結果を解釈することができる。
5.典型的なマーケティング課題について数量的な分析を行うことができる。
授業概要(教育目的)  企業がモノやサービスを売るためには,ターゲットとする顧客の生活のあらゆる場面にアプローチする必要があり,マーケティングは「モノが売れるようにするにはどうしたら良いか」を原点として,このような知識を蓄え理論化したものです。
 本講義は,前半ではマーケティング活動の基本的な流れの理解を目的とし,後半ではブランド・マネジメントなど最近のトピックを扱います。また,講義全体を通して数量的な分析の紹介・実演を行い,Microsoft Excelを用いて市場を知るために必要なリサーチを自ら経験することで,データからマーケティング意思決定に必要な知見を得る技術を身に付けることを目的とします。
授業計画表
 
項目内容
第1回オリエンテーション,マーケティングとはマーケティングの定義を紹介し,マーケティングの意思決定の流れを概観する。また指定テキストの紹介と授業での使い方を説明する。
第2回市場機会と市場の分析:市場機会の発見方法について市場機会の発見方法や内部資源と市場との適合度評価の方法について紹介する。
第3回市場機会と市場の分析:市場構造分析市場構造分析の方法として,交差価格弾力性や強制的ブランドスイッチングについて講義する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第4回競争ポジショニング戦略①:STPの重要性,セグメンテーションマーケットセグメンテーションの意義,基本統計量の紹介,クラスター分析など具体的な分析方法を講義する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。テキストのクラスター分析についてExcel操作を事前にトレースしておくと尚良い。
第5回競争ポジショニング戦略②:ターゲティングターゲティング戦略の種類,ターゲットの選定基準について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第6回競争ポジショニング戦略③:ポジショニング製品ポジショニング戦略について,主成分分析等の多変量解析を用いたプロダクトマップの作成方法と結果解釈について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。テキストの主成分分析についてExcel操作を事前にトレースしておくと尚良い。
第7回価格政策①:価格設定の基本価格設定の基本として原価・需要・競争それぞれに基づく価格設定について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第8回価格政策②:心理的な価格設定消費者心理に基づいた価格設定について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第9回価格政策③:価格感度分析消費者の値ごろ感を測定する方法を紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第10回価格政策④:小売業の価格戦略小売業に特徴的な価格戦略について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第11回広告政策①:コミュニケーション活動の種類コミュニケーション活動の種類を紹介するとともに,広告媒体特性などを講義する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第12回広告政策②:広告計画特にマス広告について,広告出稿までの意思決定の流れを紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第13回広告政策③:広告効果の測定広告効果測定に関連する理論の説明と,回帰分析による測定方法を紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。テキストの回帰分析についてExcel操作を事前にトレースしておくと尚良い。
第14回広告政策④:販売促進活動(SP活動)広告とSP活動の違いを中心に説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第15回ここまでのまとめ前期の内容について総括する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第16回広告政策⑤:SP活動の類型SP活動の活動主体と対象の違いによる類型を行う。
【準備学習】前期の受業の内容を確認しておくこと。
第17回広告政策⑥:その他の分類方法提供される価値の違いによる分類,またパッケージの機能についても紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第18回製品政策:新製品開発プロセス製品開発プロセスと新製品の採用・普及モデルについて講義する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第19回流通政策①:中間流通の存在理由卸業の機能と存在理由について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第20回流通政策②:チャネル選択チャネル組織の類型とそれぞれの特徴を解説する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第21回流通政策③:小売業の経営小売業の類型,さらに小売業が行う意思決定について紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第22回流通政策④:ロジスティクスビジネス・ロジスティクスの機能について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第23回ブランド・マネジメント①:ブランドの機能と成り立ちブランドの起源と機能,ブランドの構成要素について講義する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第24回ブランド・マネジメント②:ブランド戦略ブランドの展開について,さらに企業ブランド経営の利点について説明する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第25回ブランド・マネジメント③:ブランド資産の価値評価様々なブランドの価値評価方法について紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第26回サービス・マーケティング①:サービス産業の重要性サービス産業の重要性が増している背景について,さらに物財にはないサービス財の特徴を紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第27回サービス・マーケティング②:サービス・マーケティングを理解するためのフレームワークフレームワークとして7Pやサーバクションを紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第28回サービス・マーケティング③:サービス・マーケティングの課題サービスの製品設計やサービス従業者の活用に関する課題について紹介する。
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第29回顧客関係性管理(CRM)関係性マーケティングとCRM重視の背景について
【準備学習】前回の受業の内容を確認しておくこと。
第30回ここまでのまとめ講義全体の内容について総括する。
授業形式 講義形式で行います。出席を兼ねて不定期で授業中にその日の内容を確認する課題を出し,受講生の理解度を確認しながら進めます。出席課題の解答はhttps://sites.google.com/site/banlec2015/に掲載します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
90% 0% 0% 10% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験(90%)と出席課題・授業への貢献度(10%)に加え,テキストを参考にしてexcelを用いてデータ分析・結果解釈を行うレポートを出します。これは自由提出とし,点数を最終成績に加算します。
テキスト 末吉正成・末吉美喜『EXCELビジネス統計分析 [ビジテク] 第2版 』翔泳社,2570円.
また,適宜資料を配布します。
参考文献 小川孔輔『マーケティング入門』日本経済新聞出版社,3990円.
沼上幹『わかりやすいマーケティング戦略』有斐閣アルマ,1995円.
オフィスアワー(授業相談) 月曜日 14時40分~15時40分
授業用URL https://sites.google.com/site/banlec2015/